【病院介護施設】BCPマニュアル作成の手続きや流れとは?

今回は、【病院介護施設】BCPマニュアル作成の手続きや流れをご紹介します。

【現役】医療介護の営業マン
【現役】医療介護の営業マン
こんにちは、私は福祉用具専門相談員として営業をしております。今回は問合せが急激に増えている「BCPマニュアル作成の手続きや流れ」を実例を参考にお伝えしていきます。

 

 

【病院介護施設】BCPマニュアル作成の手続きや流れとは?

  1. 基本方針と推進体制を決める
  2. ハザードマップを入手し検討する
  3. 優先する事業・業務を決める
  4. 研修・訓練の実施、BCPの検証や見直し
  5. 建築・設備の安全対策の見直し
  6. 電気・ガス・水道が止まることを想定する
  7. 通信障害・システム障害が起こることを想定する
  8. 非常食の備蓄を想定する
  9. BCPの発動条件・行動基準を検討する
  10. 被害時の対応体制を検討する

 

1.基本方針と推進体制を決める

施設や事業所としてのBCP対策(感染症及び自然災害)に関する事項を記載していきます。「何のために介護サービスの提供を続けるのか」の理由もしっかり記載します。

推進体制に関わる責任者、BCP推進責任者、BCPチームメンバー等を記載していきます。

2.ハザードマップを入手し検討する

地震や津波・浸水等の状況を把握しましょう。ハザードマップを活用することで、より具体的な対策を想定することができます。

まずは、地域のハザードマップを入手しましょう。下記に参考サイトを載せておきますので、参照してください。

【ハザードマップポータルサイト】https://disaportal.gsi.go.jp/

 

 

3.優先する事業・業務を決める

施設地域が被災してしまうと、これまでのサービス提供を行うことが困難になります。ディサービス等では、深刻な影響を及ぼす利用者以外は受け入れをしない事を決断しなければならない状況も出てきます。

施設での身体介護では、被災により職員の稼働が出てきます。最重要な食事や排泄介助に力を注ぎ、入浴介助等の業務は清拭業務に代替えし対応していく必要があります。

4.研修・訓練の実施、BCPの検証や見直し

BCPの研修は年に1回以上、訓練は介護施設が年に2回以上、在宅サービスは年に1回以上と義務化されています。

WEB研修を含めて、実際に行っている研修・訓練を記載していきます。実際に行った訓練で出た課題等は解決できるよう検討していきましょう。

 

 

5.建築・設備の安全対策の見直し

建物や設備の安全対策を確認していきます。建物の定期検査や設備の耐震措置(居室のテレビや家具の固定等)水害に対しての対策を記載していきます。

6.電気・ガス・水道が止まることを想定する

電気・ガス・水道は止まってしまうことを想定し、対応しましょう。復旧するまでどのように対応していくか考えます。

  • 【電気】震度7クラスの地震があった際、復旧まで1週間程かかるそうです。施設に自家発電機の設置・全職員が発電機の場所を把握しておくことが必要です。
  • 【水道】震度7クラスの地震があった際、復旧まで1~3週間程かかるそうです。介護施設では利用者数・一日稼働するスタッフ数を勘案し、飲料水を備蓄しましょう。また、トイレ等の際に使用する生活用水も必要です。必ず生活用水も確保しましょう。
  • 【ガス】震度7クラスの地震があった際、復旧まで2週間~5週間を要します。携帯ガスコンロや調理を必要としない食料を確保しましょう。

 

 

7.通信障害・システム障害が起こることを想定する

被災時には、通信障害やシステム障害が起こることを想定します。スタッフや利用者様方と連絡がとれるよう、複数の連絡手段(電話、メール、LINE、インカム)を準備しておきましょう。

8.非常食の備蓄を想定する

非常食の備蓄確認が必要です。非常食ではで賞味期限が長い物もありますが、劣化していることがあります。定期的賞味期限を確認していくことが必要です。

保管場所を検討しておくことも必要です。被災してしまった場合、どの場所だと効率的に運びやすいか等、想定しておくべき事です。

また、備蓄リスト(食料関係、医療品、日用品、衛生用品、災害用備蓄(ブルーシート、ポリ袋、ポリタンク等)を作成し、必要個数を準備しましょう。

 

 

9.BCPの発動条件・行動基準を検討する

どのような被災状況や警報発令で、BCP発動や行動要件を行うのか検討します。

発動要件例 出勤者(例)
震度5以上 管理職スタッフのみ出動
震度6以上 正社員スタッフ全員出動

 

【行動基準(例)】被災時の行動指針

  1. 自身および利用者の安全確保
  2. 火災や建物倒壊等、二次災害への対応
  3. 法人内施設との連携・外部機関との連携
  4. 情報発信

10.被害時の対応体制を検討する

被災時となると慌ててしまい行動できなくなります。災害対策本部を設置し、「情報」「消火」「応急物資」「安全指導」「救護」「地域」等、災害時に必要となる各分野の構成メンバーを決定します。

チーム リーダー メンバー
災害対策本部 施設長 ○○課長、△△課長
情報班 ○○課長 職員〇〇
消化班 ○○主任 △△副主任
応急物資班 ▢▢主任 職員〇〇
安全指導 ○○部長 職員〇〇
救護班 ☓☓主任 職員〇〇
地域班 ♢♢主任 職員〇〇

 

 

まとめ

以上、マニュアル作成について説明させていただきました。最重要10項目をベースにあなた様が考える被災状況を想定し、よりよい介護施設BCPを作成していただければ幸いです。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会の「レクリエーション介護士」をご紹介

一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会

一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会ホームページより引用>

一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会とはレクリエーション介護士資格を認定している法人です。高齢者の幸福度や生きがいに繋がる高齢者介護レクリエーションは、高齢化する社会において大切な活動といえます。

一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会は高齢者介護レクリエーションを調べて研究し、高齢者介護支援に貢献してきました。その一環としてレクリエーション介護士の人材育成や認定を行っています。

高齢者の生活や人生の質をどのようにして向上させるかは、介護現場全ての課題といえるでしょう。事業を通じて介護する人も介護される人も幸せな気分になることが一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会の願いです。

レクリエーション介護士とは

一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会ホームページより引用>

レクリエーション介護士とは、一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会の認定資格です。資格取得を目指すと、介護におけるレクリエーションを体系立てて学べます。

資格は、レクリエーション介護士1級と2級の2種類です。レクリエーション介護士2級取得者は、2020年8月末現在で30,000人を超えています。

レクリエーション介護士の概要

レクリエーション介護士は、高齢者が楽しいと感じるレクリエーションを提供できる人材の育成を目指しています。レクリエーション介護士2級は誰でも受験でき、1級は2級合格者が挑戦可能です。

レクリエーション介護士2級は、以下のような方におすすめできます。

  • 高齢者の笑顔が見たい
  • もっとコミュニケーションを上手くしたい
  • レクリエーションのネタを探すのが大変
  • 趣味や特技で社会貢献したい

レクリエーション介護士1級は、以下のような活躍が期待できます。

  • レクリエーションの中心人物
  • 介護レクリエーション講師

レクリエーション介護士を取得することで、介護者としての幅が広がるでしょう。

レクリエーション介護士の資格取得の流れ

初めてレクリエーション介護士を目指す方は、まず2級資格を目指します。資格取得方法は、大きく3つです。

  • 通学講座
  • 通信講座
  • 団体研修

通学講座は、大学や専門学校で学ぶ方法です。講座を受講後、添削課題とテストをクリアすると資格が取得できます。通信講座は自宅で学ぶ方法です。添削課題と自宅でできる試験に合格する必要があります。

団体研修は、公認講師が事業所・施設にて直接実践でレクリエーションを指導してくれます。介護施設全体でレクリエーション技術を向上させたい時におすすめです。その後試験に合格すると、レクリエーション介護士2級と名乗れます。

その後レクリエーション介護士1級を目指す場合は、以下の流れで取得可能です。

  1. 通学や介護レクアカデミー会員になり必須講座を受講する
  2. 実技試験
  3. 筆記試験
  4. 現場実習

資格取得することで、介護現場で活躍の機会が広がるでしょう。

資格取得後のフォロー

レクリエーション介護士2級の資格を取得した後も、フォローがあります。

  • 定期的にフォローする講座やセミナーが開催されている
  • メンバー登録するとレクリエーションの最新情報が手に入る
  • 介護レクアカデミー会員に登録できる

資格取得後も知識を忘れることなく、現場で活かし続けられるでしょう。

まとめ

介護現場でのレクリエーションは、重要性を増しています。ただ、レクリエーションについて学んだことのない介護士の方も少なくないでしょう。

介護現場で役に立つ知識が学べるレクリエーション介護士は、魅力的です。レクリエーションに悩んでいる方や高齢者の方の笑顔をもっと見たいと考えている事業所・施設は、レクリエーション介護士の資格取得を目指してみるといいでしょう。

【眼科向け】網膜電位図検査機器のおすすめメーカーと価格相場は?

今回は、【眼科向け】網膜電位図検査機器のおすすめメーカーと価格相場をご紹介します。

【現役】医療機器の営業マン
【現役】医療機器の営業マン
こんにちは、眼科クリニックで使用される網膜電位図検査機器の価格と評判をご紹介します。開業される方や買換えを検討されている方のご参考になれば幸いです。

 

 

【眼科向け】網膜電位図検査機器のおすすめメーカーと価格とは?

1)トーメーコーポレーション【LE-4000】

【引用】株式会社トーメーコーポレーション ホームページ

長所
  • オプション追加をすることであらゆる検査に対応することができます。
  • 病院での採用も多く、網膜電位図検査装置のスタンダード的存在です。
短所
  • 角膜に電極を取り付けるなど、検査の準備に手間がかかります。
  • 置き型のためスペースを要します。
参考価格 約4,000,000円~

 

 

2)トーメーコーポレーション【HE-2000】

【引用】こうむら眼科 ホームページ

長所
  • 小型でバッテリー駆動の為、設置場所を選びません。
  • 一度に両眼の検査が可能です。
  • 両眼検査が可能なことから、電極の電極の張替えなどの手間がありません。
  • 基本的な検査は対応でき、価格も安価です。
短所
  • 発売して間もない器械の為、まだ実績が少ないです。
参考価格 約3,000,000円~

 

 

3)メイヨー【ReTival】

【引用】有限会社メイヨー ホームページ

長所
  • 網膜電位図の分野を研究している会社の製品であり、メーカー担当者が網膜電位図の分野に精通しており安心感があります。
  • 本体が非常にコンパクトなため置き場所を選びません。
  • 無散瞳での検査も可能です。
  • 機種にもよりますがコンパクトながらあらゆる検査項目に対応することが出来ます。
短所
  • 特にありません。
参考価格 約5,000,000円~

 

 

【眼科向け】網膜電位図検査機器の選び方とは?

  • 検査したい項目を明示した上で、デモンストレーションをしてから選定されるのが良いかと思います。

宜しければ、【眼科向け】検査機器のおすすめメーカーと価格相場は?も参考にしてください。

 

 

株式会社総合サービスの「トイレ処理袋ワンズケア」をご紹介

株式会社総合サービス

株式会社総合サービスホームページより引用>

株式会社総合サービスは、1982年に誕生した衛生設備や機器の企画・開発をメインとした会社です。災害対策用品や災害対策用品、公共・商業施設用品、医療・介護用品の取り扱いをしています。

株式会社総合サービスは4つの分野で自治体540ヵ所、企業475ヵ所との取引があり、内閣官房「日本トイレ大賞」(防災担当大臣賞)受賞しました。災害・感染予防対策を中心とした社会貢献活動にも力を注いでいます。

株式会社総合サービスは「安心・快適・健康をカタチに」という強い思いを持ち、社会をより豊かにしようという情熱を持っています。株式会社総合サービスの願いは、事業を通して安心と満足を提供することです。

トイレ処理袋ワンズケアとは


株式会社総合サービスホームページより引用>

トイレ処理袋ワンズケアとは、ポータブルトイレで利用する介護用トイレ処理袋商品です。毎日の暮らしで利用することを前提にして作成されました。深刻化する老々介護や在宅介護などのトイレ問題。その解決に、トイレ処理袋ワンズケアは役立てられています。

トイレ処理袋ワンズケアの特徴

トイレ処理袋ワンズケアは、ポータブルトイレの受けバケツに合わせたサイズ展開をしています。そのため、バケツ洗浄の手間や衛生的なリスクを回避することが可能です。

また漏れを防ぐダブルヒートシールが採用されています。介護をする側の夜間のトイレで受けバケツが溢れてしまうのではないかという心配にも、寄り添ってくれる商品です。

さらに抗菌ポリマー入り凝固シートと袋が一緒になっているので、取り付けや後処理も簡単にできます。またトイレの中身も見えにくいので、ポータブルトイレに抵抗感を感じる人からも人気です。

トイレ処理袋ワンズケアは2種類

トイレ処理袋ワンズケアは、大きく2種類あります。

  • トイレ処理袋ワンズケア
  • ワンズケア長時間用トイレ処理袋

トイレ処理袋ワンズケアは30枚入りで、1枚でトイレ4回から6回に対応しています。ワンズケア長時間用トイレ処理袋は20枚入りで、6回から8回分のトイレに利用可能です。

ポータブルトイレを使う時間が短い方やお得にトイレ処理袋ワンズケアを利用したい方は、トイレ処理袋ワンズケアを活用するといいでしょう。

一方ワンズケア長時間用トイレ処理袋は、頻繁にトイレに行く、1回の量が多い、処理袋の交換を少なくしたい方におすすめです。また日中はトイレ処理袋ワンズケア、夜間はワンズケア長時間用トイレ処理袋と使い分けている人もいます。

トイレ処理袋ワンズケアの使い方

トイレ処理袋ワンズケアは、簡単に使える所も魅力です。

  1. トイレ処理袋ワンズケアを受けバケツに広げて設置する
  2. 受けバケツをポータブルトイレに戻す
  3. ポータブルトイレの便座を使えるようにする
  4. トイレに利用する
  5. 受けバケツからトイレ処理袋ワンズケアを取り出す
  6. トイレ処理袋ワンズケアの切り取り線を切って結び紐にする
  7. 紐をしっかり結び、紙おむつと同様に自治体の指示に従ってごみとして処理をする

このようにトイレ処理袋ワンズケアは、介護に不慣れな方や老々介護で悩んでいる方でも利用しやすい作りになっています。

まとめ

「ワンズケア」は、介護のトイレの悩みに寄り添ってくれます。災害対策トイレ製品を多く取り扱ってきた株式会社総合サービスならではの商品といえるでしょう。

トイレの問題は、介護される人だけでなく介護する人にとっても大きな問題です。ポータブルトイレの使い勝手に悩んでいる人も、ワンズケア長時間用トイレ処理袋を手に取ってみるとことをおすすめします。

「ワンズケア」は、日本が直面している老々介護や一人暮らしの人の心と体の負担を軽減してくれる救世主といえるでしょう。

AP TECH株式会社の共有アプリ「Hachi」をご紹介

AP TECH株式会社

AP TECH株式会社ホームページより引用>

AP TECH株式会社は、2019年3月に設立されました。事業がスタートしたきっかけは代表取締役社長が経験した以下の2つの出来事です。

  • 離れて暮らす両親心配だったこと
  • ご自身が脳梗塞で苦労したこと

会社はヘルスケアと医療が強い結びつきを持った未来の実現を目指しています。AP TECH株式会社は、ウェアラブルデバイス等を活用して日本のヘルスケアや医療の課題を解決しようと試みをしているところです。

AP TECH株式会社は実際にプロジェクトを立ち上げ、八幡平市で産官学が協力する事業をスモールスタートさせました。希望ある未来の実現がAP TECH株式会社の願いです。

共有アプリ「Hachi」とは

Hachiホームページより引用>

共有アプリ「Hachi」とは、AP TECH株式会社が開発したApple Watchを利用して離れた場所にいる家族を見守るサービスです。見守られる側はApple WatchをHachiにインストールし、身に付けた状態で普段通りに生活するだけで利用できます。

共有アプリ「Hachi」誕生のきっかけ

共有アプリ「Hachi」は、東京で働いていた代表取締役社長が岩手県の実家で働くお母様を心配して誕生しました。お母様はデバイスの取り扱いが苦手で、白内障に悩まされている状態だったそうです。

良い見守りサービスが見つからなかった代表取締役社長は、自ら新しいサービスの開発を決意します。その結果畑仕事で外出することが多いうえ、屋内カメラや警備員のサポートが苦手な代表取締役社長のお母様も利用できる共有アプリ「Hachi」が誕生しました。

共有アプリ「Hachi」の機能

共有アプリ「Hachi」は、誰でも簡単に場所や時間を問わず使え、もしも何かあれば家族の状況を教えてくれます。使い方も簡単です。

  • 見守る家族…iPhoneのアプリとメールを使い送られてくる家族の状況を確認するだけ
  • 見守られる人…共有アプリ「Hachi」をインストールしたApple Watchを着用するだけ

見守る家族には、歩数や心拍数、位置情報が自動で送られてきます。アプリを使ってビデオ電話をすることも可能です。見守られる人の設定を自動応答設定にしておけばApple Watch初心者の方も簡単にビデオ電話が楽しめます。

また万が一の際は、Apple Watchの画面に指を添えるだけでSOS発信が可能です。家族と離れて住んでいる場合も、自身の不調をすぐに伝えられて安心して過ごせるでしょう。

Apple Watchが心拍数の変化を感じた場合も見守る家族に通知がいくので、見守られる人本人も気が付かない不調にも気が付けます。見守りは複数人で行うことも可能です。

利用しやすい料金

共有アプリ「Hachi」は、月額858円で利用できます。さらに自身で共有アプリ「Hachi」の設定ができるか不安という方には、2022年7月からHachiスタートお任せプランも利用できる予定です。

Hachiスタートお任せプランであれば、見守る家族も見守る人もスマホが苦手というご家庭も利用しやすいでしょう。

まとめ

共有アプリ「Hachi」は、室内にカメラがあると落ち着かない人や警備会社のお世話になることを負担に感じる方におすすめです。見守られる側はApple Watchを身に付けるだけでいいので、スマホが苦手という方も利用しやすいでしょう。

また共有アプリ「Hachi」を利用すれば、簡単にビデオ電話も楽しめます。遠方に住む家族と会えない時期もコミュニケーションを取りやすくなるので、絆も深まりやすくなるでしょう。

見守る人も見守られる人も利用しやすい共有アプリ「Hachi」は、遠方に住む家族が心配という方の心強い味方になってくれるサービスです。

 

 

【眼科向け】コントラスト感度検査機器のおすすめメーカーと価格相場は?

今回は、【眼科向け】コントラスト感度検査機器のおすすめメーカーと価格相場をご紹介します。

【現役】医療機器の営業マン
【現役】医療機器の営業マン
こんにちは、眼科クリニックで使用されるコントラスト感度検査機器の価格と評判をご紹介します。開業される方や買換えを検討されている方のご参考になれば幸いです。

 

 

【眼科向け】コントラスト感度検査機器のおすすめメーカーと価格とは?

1)タカギセイコー【CGT-2000】

【引用】タカギセイコー株式会社 ホームページ

長所
  • 覗き込む形で検査するためスペースを取りません。
  • 検査環境を器械側で調整することが出来ます。
短所
  • 特にありません。
参考価格 約4,000,000円~

 

 

2)ベクタージジョン【CSV-1000】

【引用】株式会社ニコンソリューションズ ホームページ

長所
  • 他社製品に比べて価格が安価です。
  • コントラスト感度検査装置として世界的に実績があります。
短所
  • 視力表と同様、器械と患者の距離を取って検査をするのでスペースが必要です。
  • 完全な明室では検査が出来ません。
参考価格 約3,000,000円~

 

 

3)クリュートメディカルシステムズ【アイモvifa】

【引用】株式会社クリュートメディカルシステムズ ホームページ

長所
  • 基本的には静的視野検査装置です。
  • 静的視野検査装置と一体型の装置なのでスペースを取りません。
  • 覗き込む形で検査するためスペースを取りません。
  • 検査環境を器械側で調整することが出来ます。
  • AULCSFが器械的に出力できます。
短所
  • 基本的には静的視野検査装置なのでコントラスト感度検査装置として購入する場合には価格が高額です。
参考価格 約9,000,000円~

 

 

【眼科向け】コントラスト感度検査機器の選び方とは?

  • 検査を行うだけであれば、2のCSV-1000や3のアイモvifaで静的視野検査装置との一体型はコストパフォーマンスがよさそうです。
  • 定量化した判断が必要な場合には器械ごとにdeg値の表示方法が違うのでメーカーにご確認の上、用途に合ったものを購入されるのがおすすめです。

宜しければ、【眼科向け】検査機器のおすすめメーカーと価格相場は?も参考にしてください。

 

 

【医療機器】除細動器のおすすめメーカーと価格相場

今回は、【医療機器】除細動器のおすすめメーカーと価格相場とは?をお伝えします。

【現役】医療機器の営業マン
【現役】医療機器の営業マン
こんにちは、医療クリニックで使用される除細動器のメーカーや価格相場をご紹介します。開業される方や買換えを検討されている方のご参考になれば幸いです。

機器販売歴7年のアドバイザーが、除細動器のご相談からご導入までしっかりと寄り添います。お気軽にお問合せくださいませ。

 

 

【医療機器】除細動器のおすすめメーカーと価格相場

除細動器とは

除細動器とは、体表(多くは右胸と左脇腹)に電極を当て、約150J〜200Jの電気ショックを身体に与えることによって心室細動を取り除く機器です。

除細動器には主に以下3種類の機種があります。

  • スペック①・・・一般的な除細動(カウンターショック)機能のみ搭載機種。AEDもこれに属します。
  • スペック②・・・バイタル情報(心電図、呼吸数、SPO2、ETCO2など)が測定可能な機種です。
  • スペック③・・・経皮ペーシング機能が利用可能な機種です。

導入される診療科はかなり幅広く、除細動器であれば主にOP室や検査室、病棟、外来などです。AEDであれば今や医療機関のみならず公共交通機関など、あらゆる場所に設置されています。

※除細動器とAEDの違い・・・除細動器は、患者に与える電気ショックのエネルギー(ジュール数)をマニュアルで設定する必要がありますが、AEDは自動的にジュール数を設定します(初回の除細動時は150J固定)。

 

 

除細動器を扱うメーカーについて

除細動器を扱うメーカーは主に以下の通りです。

  • 日本光電工業株式会社
  • フクダ電子株式会社

 

除細動器を扱う各メーカーの特徴

日本光電工業株式会社

【引用】日本光電工業株式会社公式サイト

会社名 日本光電工業株式会社
本社住所 東京都新宿区西落合1丁目31番4号
電話番号 03-5996-8000
ホームページ https://www.nihonkohden.co.jp/
特徴 ローエンドからミドルレンジ、ハイエンド機種まで豊富なラインナップを持っているメーカーです。

価格は比較的高めですが、不整脈の解析精度の高さや解析スピードなどが圧倒的に早いことから国内シェアNo.1です。クリニックから中小病院、大学病院クラスで幅広い支持を獲得しています。

全ての機種を自社で製造しており、保守・供給体制がしっかりしていることからユーザーからの信頼も厚いです。

 

フクダ電子株式会社

【引用】フクダ電子株式会社公式サイト

会社名 フクダ電子株式会社
本社住所 東京都文京区本郷3-39-4
電話番号 03-3815-2121
ホームページ https://www.fukuda.co.jp/
特徴 自社品とOEM品を織り交ぜて販売展開しています。とにかく価格が安いのが特徴です。

クリニック市場、中小病院市場で幅を利かせています。機能性などが日本光電に劣る点から、除細動器シェアは低いです。

 

 

除細動器の価格相場について

除細動器を扱う各メーカーの価格相場は、税抜で60〜150万円程度です。市場ごとで販売価格が異なる傾向があります。

  1. 【クリニック市場】60万〜80万 一般的な除細動(カウンターショック)機能のみ搭載機種。
  2. 【200床程度の中小規模病院】80万〜100万 バイタル情報が測定可能な機種。
  3. 【300床以上の大規模病院】100万〜150万 経皮ペーシング機能が利用可能な機種。

 

 

除細動器の選び方のポイント

除細動器の選び方のポイントは以下の通りです。

解析スピードが早さ

除細動器を使用する上でユーザーが最も気にする点です。

心静止などの場合、1分1秒でも早く処置を行えるかが生死を分ける救命現場において、不整脈の解析スピードが早いか否かで救命率が変わるため、この点は非常に重要視されます。

動作チェック機能の簡便さ

除細動器は高度管理医療機器であり、治療機器であることから日常的に院内スタッフが点検することが義務付けられています。従って点検が簡便にできる除細動器が好まれます。

シンプルに点検操作ができるか否かは、重要な選定ポイントなのです。

消防本部との親和性

病院やクリニックにて除細動器導入を検討する際、重要になるのが、近隣の消防本部に既に導入されている除細動器がどのメーカーなのか、という点です。

消防本部が使用している除細動器と、その消防本部が管轄している病院やクリニックの除細動器が同じであれば体表に貼る電極の互換性が生まれ、これが救命時にシームレスな連携へと繋げてくれるからです。救急車に搭載されている除細動器と、搬送先病院の除細動器のメーカーが同じであれば、電極に互換性が生まれます。

つまり救急車から病院へ患者(電極が装着されている状態)を搬送する際、電極を付け替えずに病院の除細動器の電極コネクタに電極を差すことができるのです。

メーカーが救急車と搬送先の病院で異なる場合はこのシームレスな連携はできませんので、この点も重要視されます。

バイタルの有無

オプションバイタル項目であるSPO2やETCO2などを入れ込むか否かで金額差が発生します。上記項目を含むか否かで、約40万前後の金額差が発生します。

 

 

超音波骨密度測定装置の価格相場とおすすめメーカー

超音波骨密度測定装置の価格相場について

【現役】医療機器の営業マン
【現役】医療機器の営業マン
超音波骨密度測定装置の相場は90万円前後です。各メーカーで1機種ずつ販売展開しています。

 

 

 

超音波骨密度測定装置を扱うメーカーについて

超音波骨密度測定装置を扱うメーカーは主に以下の通りです。

  • 澁谷工業株式会社
  • GEヘルスケア・ジャパン株式会社
  • 富士フイルムヘルスケア株式会社
  • キヤノンメドックサプライ株式会社(古野電気)

 

超音波骨密度測定装置を扱う各メーカーの特徴

キヤノンメドテックサプライ株式会社

踵の骨で骨密度を測定出来る古野電気のCM-300を総代理店として販売しています。測定時間が約10秒でポータブルなので集団検診や一次スクリーニングで採用されています。

 

澁谷工業株式会社

測定時間の早さや簡便な操作性を有している点で競合力は非常に高いです。現在では超音波骨密度測定装置シェアNO.1になっています。その他にも測定精度の高さや3年保証が標準で付いている点など、差別化できる仕様が多く、ユーザーからの評価は高いです。

 

富士フイルムヘルスケア株式会社

超音波骨密度測定装置にて業界TOPシェアを誇っていたアロカを買収。現在、市場シェアを取り戻そうと必死になっています。澁谷工業株式会社に次ぐシェアを取っています。

 

 

GEヘルスケア・ジャパン株式会社(2021年販売中止)

超音波骨密度測定装置で市場で大きな存在感を発揮していましたが、メーカー供給体制に問題が生じ、2021年頃に販売を中止。

もともと市場にはかなりの台数がインストールされていましたが、現在では他社に更新されるターゲットとなっています。

 

 

 

超音波骨密度測定装置の選び方のポイント

超音波骨密度測定装置の選び方のポイントは以下の通りです。

測定精度の高さ

踵骨に超音波を当てることによって、骨密度を割り出すわけですが、測定精度が悪く正しい値が出なければ誤診のきっかけになる可能性があります。そのため、測定精度が良いか否かは重要視されるポイントです。

測定時間の短さ

メーカーよって測定原理が異なるため、測定時間もまちまちです。割と測定件数の多いクリニックにおいては、より測定時間が短い機種の方が好まれるため、これも選定ポイントの1つです。

使い勝手の良さ

踵骨にプローブを当て、測定する機器なのですが、プローブのケアや機器全体のケアが簡便かどうかも重要な要素です。余計に校正の手間が掛かったり、消耗品を頻回に変える必要があったりすると、看護師から敬遠されます。

いかにアフターケアが掛からないか、という点は特に日常業務で忙しい看護師にとって非常に重要なのです。

 

 

 

【医療機器】脳波計のおすすめメーカーと価格相場

脳波計の価格相場

本体価格 200万円~600万円
ランニングコスト 印刷の場合は用紙代

 

脳波計の本体価格相場は、税抜で200万円〜600万円程度です。市場ごとで販売価格が異なります。

  1. 【クリニック市場】200万円〜350万円 主にペーパーレス脳波計(ノートPCタイプ)が主流
  2. 【200床程度の中小規模病院】250万円〜400万円 ペーパーレス脳波計(デスクトップPCタイプ)が主流
  3. 【300床以上の大規模病院】400万円〜600万円 ペン書き脳波計が主流

 

メーカーで言うと最も安価なのはフクダ電子(コンプメディックス社の代理販売)です。

 

 

脳波計の価格のクチコミ

日本光電のEEG1200を450万円で購入しました。

 

 

価格帯が異なる主な要因は以下5点です。

 

ペーパーレス脳波計の有無

従来のアナログ脳波計(現在はデジタル脳波計)時代から脳波計のペン書きで脳波を記録している医師は絶対にペン書きタイプを選ぶ傾向があります。ペン書きタイプですと、ペン書きのための部品が多く必要なため開発コストが上がります。

一方でペーパーレスタイプの場合は、ペン書きではなくPCから付属プリンタ経由で脳波を出力しますので、そもそもペン書きタイプより部品が少ないことから価格が安いです。

 

デスクトップPC orノートPC

デスクトップPCの方がノートPCよりもスペックが高いため、イニシャルコストは必然的に高くなります。よって、どちらを選ぶかで金額が変わるのです。

 

電子カルテ連携の有無

電子カルテ連携(電子カルテ端末から脳波データを参照すること)をするか否かで価格帯が変動します。機器メーカー側の連携費用と電子カルテメーカー側の連携費用が発生するからです。病院クラスが求める仕様です。

 

IPカメラ使用の有無

IPカメラを使用するか否かで価格が定価ベース100万前後変動します。てんかん患者の動きを動画でも確認しておきたいユーザの場合は必須の仕様です。病院クラスが求める仕様です。

 

判読プログラム機能の有無

判読に自信の無い内科医が必要とされる仕様です。価格は定価ベースで100万程度しますので、この仕様が含まれるか否かでかなり金額が変動します。クリニックから中小規模病院クラスが求める仕様です。

 

 

 

脳波計メーカーのおすすめ

脳波計を扱うメーカーについて

性能でいうと日本光電、安さ重視ならフクダ電子がおすすめです。ただ、フクダ電子の脳波計は自社製品では無いため突然仕様が変わってしまう可能性もあるなど、あまりおすすめしていません。

 

 

日本光電工業株式会社

「脳波計と言えば、日本光電」と言われるぐらい広く脳波計メーカーとして認知されています。ローエンドからミドルレンジ、ハイエンド機種まで豊富なラインナップを持っているメーカーですが、価格はフクダ電子と比較すると高価です。

幅広いオプション機能やノイズ対策に優れたアンプ性能などを有している点で、脳波計シェアは国内外含めて圧倒的にNo.1で、クリニックから中小病院、大学病院クラスで幅広い支持を獲得しており、数十年に渡り日本光電の脳波計を使い続けている医師も相当数います。

日本臨床神経生理学会の基準に則って脳波計を開発していますので、その点からも多くのユーザーから信頼を置かれています。

 

日本光電の脳波計のクチコミ

満足度:大変満足 ★★★★★
日本光電のEEG1200を購入。デジタル脳波計は同時に単極と双極誘導を記録出来るため、アナログ型の約半分の検査時間に短縮出来る。ペーパーレスのため、収納スペースが不要。

 

 

フクダ電子株式会社

現在はミドルレンジ機種のみを販売しています。価格は競合他社と比べてかなり安く、安い機種が好まれるクリニック市場、中小病院市場で好まれます。

自社開発ではなく海外メーカーの製品をOEMで販売しています。現在は海外メーカーであるコンプメディックス社の脳波計を輸入し販売展開しています。ペン書き脳波計、ペーパーレス脳波計(ノートPCタイプ)は販売しておらず、ペーパーレス脳波計(デスクトップPCタイプ)のみを販売しています。

海外製を販売していることもあり、アンプの性能は若干弱く、内部弁別比が高いことから日本臨床神経生理学会の基準を満たせていません。さらに現在の機種はノイズを消す技術が日本光電に比べて劣っている印象です。

脳死判定できない機種もあるため一部のユーザーからは敬遠されており、またメーカー側との契約次第では提携先が変わると同時に仕様も変わってしまうことから、これらのデメリットを把握した上で検討する必要があります。

 

 

脳波計を選ぶポイントを選ぶポイント

脳波計の選び方のポイントは以下の通りです。

 

ペン書き運用対応機能の有無

昔はペン書き脳波計しか世に無かったため、脳波計のペンで記録紙を出す運用に昔から慣れている医師が今も多くいます。そういった医師はペン書きタイプを選ぶ傾向があります。

現在ではペーパーレス脳波計付属のプリンタから脳波を出力できますが、ペンで書いた波形とプリントアウトした波形は縮尺が若干異なるため、判読医師の中では絶対にペン書きタイプでなければ困るという方もいます。

 

脳波計を移動させる必要の有無

特に記録紙で脳波を出さなくても良い場合で、かつ生理検査室のみで脳波計を使用する場合は、デスクトップPCタイプの選択になります。一方で、例えば生理検査室から病棟などへ持ち運ぶ場合は軽さが重視されますので、ノートPCタイプが選ばれます。使用場所次第で選定される機種が変わるのです。

 

システム連携の親和性

電子化が進んでいる昨今、電子カルテで脳波を判読したいという医師がかなり増えてきました。このことからシステム連携の親和性は重視されつつあります。特に脳波判読医にとって、医局の電子カルテ端末でも脳波データを確認できるかはかなり重要です。

その要望が満たせるメーカーであるかという点は、医師にとって選定の際の重要なポイントとなります。

 

医療機器を相見積りで安く買う方法とは?

今回は、医療機器を相見積りで安く買う方法とは?をご紹介します。

【現役】医療機器の営業マン
【現役】医療機器の営業マン
こんにちは、医療機器を相見積りで安く買う方法をご紹介します。開業される方や買換えを検討されている方のご参考になれば幸いです。

 

 

医療機器を相見積りで安く買う方法とは?

1.中古品を購入する

医療機器を安く買うために最も有効な手段は、中古品を購入することです。

物にもよりますが、中古品であれば、通常(市場納入価格)の10分の1程度の価格で購入することも可能です。脳波計の場合、スタンダードな機種の相場は税抜きで300〜400万円程度です。これが中古品となれば、30万円前後で販売されている物も稀にあります。

このように中古品購入には、新品と比べて破格で高額医療機器を導入できるというメリットがあります。

ただし、中古のデメリットはメンテナンスがしっかり施されているかが分からず、導入してすぐ故障してしまい、結果的に高くなる可能性があることです。

現在の市場の中古品は、ユーザーの手に届くまでに中古業者がメーカーに点検委託を行い、動作チェックをした状態で販売されることがほとんどです。一方で精度管理が行き届いていないケースもあるため精度が担保されず、診療に支障をきたすケースもあります。

医療機器中古品業者は数多く存在しますが、ご参考までに今回は特に業界大手2社をご紹介させていただきます。

株式会社グリーンメディカル

【引用】株式会社グリーンメディカル

会社名 株式会社グリーンメディカル
本社住所 東京都江東区潮見 2-8-10 東京FLC 8F
電話番号 03-5653-3911
ホームページ https://www.green-medical.jp/
特徴 業界最大手です。品揃え日本NO.1を謳っており、買取先は10,000窓口以上。海外にもクライアントは多数おり、54カ国に対し輸出を行っています。

他社に比べて買い取り価格も高額になるケースが多いです。担当者の知識レベルも高く、対応が良い業者です。

株式会社インターメディカル

【引用】株式会社インターメディカル

会社名 株式会社インターメディカル
本社住所 東京都台東区入谷1丁目16番8号
電話番号 03-5603-1271
ホームページ https://www.intermedical.jp/
特徴 独自のセール・キャンペーンをやっており、他社と差別化を図っています。

医療機器のセット販売なども柔軟に対応しており、ユーザメリットを訴求した販売展開を行っています。

 

2.メーカーと直接取り引きを行う

医療機器を購入する上で、卸業者を通して購入するorメーカーから直接購入するか迷うユーザーがいます。結論として、メーカーから直接購入する方が安く済みます。

卸業者を通した時点で、卸業者がメーカーから仕入れた商品に対してマージンを乗せるためです。業者にもよりますが、仕入れた商品に対し、10%〜20%のマージンを乗せる業者が多いです。メーカーから直接購入するとマージンが発生しませんので、結果的に安く購入できるというわけです。

しかし、少々高くなっても卸業者から購入するメリットはあります。それは、メーカー同士の比較をする相見積が簡単に取れることです。

メーカー比較をするために相見積を多数メーカーから取る場合、卸業者に頼めば複数メーカーの見積が簡単に手に入ります。一方で卸業者を通さない場合、相見積依頼を自身で直接複数メーカーに頼む必要があり、手間が掛かります。

また、機器導入後の関連消耗品の発注の際も、卸業者であればユーザーが利用しやすい電子発注システムを持っているので、簡単に消耗品発注が行えます。一方でメーカーへ直接消耗品発注をする場合、電子発注システムなどの簡便な発注ツールが使えないケースがあるため余計に手間が掛かる場合もあります。

これらの点を踏まえ、導入後の運用も考えると、卸業者経由で医療機器を購入するメリットは十分にあると言えます。

 

 

3.複数メーカーに相見積りを依頼して徹底的に叩く

直接メーカーから医療機器を購入する際に、安く済ませる最も有効な手段が相見積りです。例えば、A社の★という商品の同等機種の見積を、B社、C社、D社に見積依頼するのです。

ポイントはそれぞれのメーカーに対して「他社と比較する」ことを伝えることです。これをしないまま見積を取ろうとすると、競合しないことをいいことに「言い値」を設定するメーカーがいるからです。

一般的に各メーカーは、高く買ってくれるユーザーに高く見積を設定し、安い価格設定の物しか買わないユーザーには安く見積を設定する傾向があります。この特性を利用し、「徹底的に他社と見積比較し、安い商品を検討する」構えを見せると、結果的に安く購入できます。

もう1つは、出揃った見積書を元に「徹底的に叩くこと」です。

例えば★という商品がA社から100万で価格提示され、★の同等機種の見積がB社から120万で価格提示されたとします。この時にB社の機種が魅力的であれば、B社に対し、A社の価格を開示し、こう言うのです。

「御社の機器の性能が良いから御社から購入しようと思っているが、如何せん価格が高すぎる。A社は実際100万で提示してきた。99万で提示してくれたら即決するよ。」という具合です。そうすると大概のメーカーは上司などに相談(or 相談するフリ)をして価格対応してくれる場合がほとんどです。

もちろん、メーカ側にも製品ごとに値引き限度額がありますので、その範疇での対応となりますが、この方法を選択することで欲しい商品を安く購入すること可能です。

 

4.キャンペーン期間を狙う

各メーカーごとで決算時期が異なるケースもありますが、大体は3月決算としているメーカーが多いため、1月から3月にかけて決算キャンペーンと銘打ってキャンペーン施策を展開するメーカーも少なくありません。

キャンペーン内容にもよりますが、通常価格よりも30%前後安く購入できるケースもあります。また12月に年末キャンペーンと銘打って施策展開するメーカーもいますので、12月も比較的安く購入しやすいケースがあります。

また、9月を上期決算としているメーカーもいます。そういったメーカーの商品の場合、7月から9月にかけて安く機器を購入できるケースもあります。

それ以外にも台数限定キャンペーンや、他社更新キャンペーンなど、メーカー独自の施策を展開しているケースもあります。こういった情報は、メーカーへ直接聞いても良いですし、卸業者が情報を持っているケースもありますので、卸業者に問い合わせしても情報が得られる場合があります。

番外編ですが、そもそもキャンペーンを展開していないメーカーに対しても、例えば9月前や3月前に決算値引きをしてほしい旨を要求すると、対応してくれるメーカーもいますので、打診してみても良いかもしれません。

 

 

5.情に訴えかけて値引き交渉する

例えばA社の商品を10年以上使っていたとして、ある日故障し、後継機種を検討するとなったとします。その際に後継機種の見積を取った段階でこう言うのです。

「御社の製品を10年以上長く大事に使ってきた。これからもお世話になりたいから、できれば値引きしてほしい」

これを言われると、メーカーは追い込まれます。長く使っていただいたユーザーに恩義を感じているからです。よって、値引き対応するメーカーがほとんどです。

 

6.「同一製品を2台以上買う」「他施設と一緒に同時購入する」

例えば「AEDを3台買うからもっと値引きしてほしい」と言うのも有効です。

大概のメーカーは売上計画だけでなく台数計画を上層部から追われているメーカーがほとんどですので、1台だけ買うより、複数台買って欲しいのです。よって、値引き交渉に応じやすい傾向があります。

あるいは「AEDをCクリニックとDクリニックと一緒に同時購入するから安くしてほしい」と交渉するのも非常に有効です。メーカーはより多くの施設で機器シェアを取りたいと考えているため、その心理を利用するのです。