【病院介護施設のインカム】おすすめメーカーと価格相場

今回は、【病院介護施設のインカム】おすすめメーカーと価格相場をご紹介します。

【現役】医療介護の営業マン
【現役】医療介護の営業マン
こんにちは、私は福祉用具専門相談員として営業をしております。介護施設のインカムは介護ロボット・ICT補助金で購入できます。施設の規模や用途に合ったインカムを選んでいきましょう。

 

 

【病院介護施設のインカム】おすすめメーカーと価格相場

1)デイサービス・小多機など【小規模施設】

TDP-2400A(ティービーアイ)

【引用】:株式会社ティービーアイ

メーカー 株式会社ティービーアイ
長所
  • とにかくコンパクトで軽量、上着のポケットに納まるサイズです。
  • 6人まで同時通話可能、会話の途中でも割り込みできます。
  • デジタル通信採用で相手の話が明瞭に聞こえます。
  • 通信距離が短く、導入時は事前のデモ実験が必須です。
  • 防水機能はないため、脱衣所で外すことをおすすめします。
定価
  • オープン価格

 

 

2)特養・老健・有料など【中~大規模施設】

IC-DPR4(アイコム)

【引用】:アイコム株式会社

メーカー アイコム株式会社
長所
  • 5フロア程度の施設であれば全館が通話圏内です。
  • コンパクトかつ軽量タイプで、腰痛持ちのスタッフにも負担が少なめ。
  • デジタル通信採用で相手の話が明瞭に聞こえます。
  • 防水機能が高く、濡れた手で触っても簡単に故障しません。
  • 初期費用(2,900円/5年)と年間費用(400円/1台)が必要。
定価
  • IC-DPR4(充電台なし) 41,580円
  • IC-DPR4C(充電台あり)43,780円

 

 

3)デイサービス送迎【施設と送迎車】

IP-501H(アイコム)

メーカー アイコム株式会社
長所
  • 携帯電話(au/docomo)の通話圏内なら、全国で通信可能。
  • グループ通話や個別通話にも対応、話をしたい相手を特定できます。
  • デジタル通信採用で相手の話が明瞭に聞こえます。
  • GPS機能搭載で送迎車の現在位置を把握。
  • 初期費用(3,300円/1台)と月額費用(1,980円/1台)が必要。
定価
  • オープン価格

 

 

病院介護施設向けインカムのメリットとデメリット

インカム導入のメリット

  • 「誰が」「どこで」「何をしているのか」すぐに把握できます
  • 通達や引継ぎにスタッフを集める必要がありません(三密防止)
  • ひと探しに施設中を走り回る時間とストレスがなくなります
  • 大声を出して利用者さんを驚かせることがなくなります
  • 新人スタッフや外国人スタッフの教育ツールとしても使えます
  • 夜勤スタッフがヒヤリハット時にその場を離れずヘルプを呼べます
  • PHSや内線電話を増設するよりも断然安いです
  • ICT・介護ロボット助成の補助金で購入可能

インカム導入のデメリット

  • 「重い」「コードが邪魔」「イヤホンが痛い」と最初はスタッフから不満が出ます
  • 初期費用や継続費用が必要なインカムもあります(事前に要確認)
  • 「インカムを装着している人」と「装着していない人」で情報量に差が出ます

 

 

補助金でインカムは購入できる?

補助金を活用してのインカム購入は可能です。全国の自治体(都道府県・市町村)では、【ICT・介護ロボット導入補助金】が続々と発表されています。

補助金の対象は「アクセスポイント設置」「見守りセンサー」「インカム」などが対象となっています。最近の介護施設におけるトレンドは、

  1. 全館にアクセスポイントを設置してWiFi環境を整備
  2. 全床に見守りセンサーを設置して、夜間の見回り回数を軽減
  3. 全スタッフにインカムを持たせて、情報共有の効率を向上

上記の流れでICT化を進めておられる施設が多く見受けられます。ただし、『補助金で買いましょう!』とリ●ーや大●商会などの甘い言葉に誘われて、とても使いこなせないシステムを導入される施設も増えており、立ち止まって考える機会が必要かもしれません。

 

 

「話せば記録になるインカム」は本当に便利か?

さて、最後に介護ソフトメーカーが出しているインカムについても触れておきましょう。

「介護スタッフが話した内容が介護記録と連携するので、わざわざスマホやパソコンで記録を残さなくても大丈夫です!」「しかも補助金で購入できます!」をウリ文句にしています。

実際はどこまで便利なのか、気になって知人のメーカー営業マンに聞いてみたところ、意外な答えが返ってきました。

「あれは職員さんが使うの難しいですよ。だって話した内容が記録になるのだから、考えて話さないといけないでしょう」

「一般的に職員さんの能力はそこまで高くはないし、訛っている言葉はAIが認識できないから、結局リーダーが打ち直さないといけないのが現実ですよ・・」

あくまでも私が知っている現実の一部に過ぎませんが、最後は機械を使う人間の能力次第です。機械は言うことを聞きますが、融通は効きませんので、事前に現場の方と相談して進めてくださいね。

株式会社JVCケンウッド・公共産業システムの「介護施設向けインターカム」をご紹介もご覧ください。