現在販売されている介護ソフトの数は100以上・・・。
「どれを選んでいいのか分からない」
「どの介護ソフトが使いやすいの?」
介護ソフト導入に悩んでいる方は多いようです。
この記事では介護ソフト導入に不安を抱えている方のために、介護ソフトを徹底比較した結果をお伝えします。
また、介護ソフトのおすすめランキング(※)をご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
※当記事にてご紹介するランキングについては、当サイト独自のアンケート結果と当サイトアドバイザーの独自評価に基づいて作成しております。また、介護ソフト各業者の販売実績等も参考にしております。
本記事は、アフィリエイトプロモーションを含みます。また、本記事内でユーザーアンケートの一部を掲載しております。
≪介護現場の課題解決におすすめのソフト『CareViewer』≫
当サイトの独自アンケートの結果、大人気ソフト「カイポケ」と同等の高評価を獲得した介護記録アプリ「CareViewer」。
5分で導入できる手軽さと料金の安さ、そしてシンプルな機能ゆえの「使いやすさ」が評価されています!
介護ソフト比較!おすすめランキング3選
介護現場の課題に応えるべく、介護ソフトの販売数は年々増加中。現在販売中の介護ソフトの数は、100以上とも言われます。
どの介護ソフトも介護現場の抱える課題を解決するに十分な機能を備えていますが、「介護ソフトならどれでも同じ」ではありません。
介護ソフトを比較した結果、最もおすすめできるのは以下の3つです。
- カイポケ
- ほのぼの
- ワイズマン
なお、上記は当サイト独自のアンケート結果と当サイトアドバイザーの独自評価に基づいて作成しております。また、介護ソフト各業者の販売実績等も参考にしております。早速、ご紹介します!
カイポケ
中小事業所から大手事業所まで幅広く利用されている介護ソフト「カイポケ」は、記録業務や請求業務にとどまらず、採用・人材確保や営業活動などのツールも搭載されていることが大きな長所です。
「カイポケ」は、低価格で高品質のソフトを提供していることが評価され『ASP SaaSクラウドアワード2011』では介護保険ソフト分野では唯一となる「委員長特別賞」を受賞した経験がある他、データ移行までサポートしてくれる手厚い対応を行ってくれるため、他ソフトからの乗り換えも簡単に実現できます。
カイポケの長所
- 30,000以上の介護福祉事業所への導入実績
- 介護ソフト・障がい福祉ソフトのラインナップが豊富
- カイポケの導入事業所数は5年間で2倍以上に急増中
- 採用や営業活動のサポート機能も搭載
- 料金は月額制(個別の問い合わせが必要)
カイポケの評判・口コミ
良い評判・口コミ | 悪い評判・口コミ |
総合満足度 ★★★★☆ | 総合満足度 ★★☆☆☆ |
ケアマネさんの業務を効率化する機能が充実しており、予実差が簡単にわかり利用者さんの状況把握も行えます。ご利用者様ごとに初期値を設定することで毎月の請求データが簡単に出来上がります。毎月の家賃・管理費・食費等、介護保険以外の利用者請求を簡単に管理することができます。(介護施設:事務)※2023年12月アンケートより
勤怠の管理や、毎日の介護記録の管理もすべてこのソフトで行えるため、手書きで行っていたときよりもかなり効率化することができるようになった。 |
メンテナンス時間などを深夜にするなど対策していただきたいです。夕方や夜に使えなくなると困ります。(サ高住:責任者)※2023年12月アンケートより
使い勝手はとてもいいのですが、項目が多すぎて探すのが大変です。高齢職員の方は使いにくいと仰られていました。(特別養護老人ホーム:介護士)
|
カイポケのユーザー満足度は非常に高く、5点満点中4.17点でした(※当サイト独自アンケート結果による)。カイポケのシェア率は年々伸びています。当サイト独自アンケートでも「カイポケを利用している」と答えたユーザーは、全回答者の15%を占めました。
カイポケを選ぶならココに注意!
シェア率や人気の高さ、評判の良さをみると、介護ソフト導入の第一候補として考えたいカイポケですが、いくつか注意点があります。
カイポケは介護現場の幅広い業務に対応したソフトですが、「機能が豊富すぎる」点がデメリットとも言えます。導入前に「本当に必要な機能なのか」をよく考え、不要な機能を付帯しないように気を付けましょう。
ほのぼのNEXT
業界シェアトップクラスの介護ソフト「ほのぼのNEXT」は、製品の豊富さ・画面デザインならびに操作性・充実したサポートなどが高く評価されています。
介護・福祉向けのソフトウェア製品は50種類以上も用意されており、オプションも豊富です。
なお、料金はシステムの使用権を5年ごとに購入する方式で、サポートセンターには介護事務管理士などの専門資格を持ったスタッフが多数在籍しているため、アフターケアの面でも安心して利用することができます。
ほのぼのNEXTの長所
- 47,600以上の介護福祉事業所への導入実績
- 介護事業所向け、障がい事業所向けなどラインナップが豊富
- 文字が大きく簡単な操作性が高評価
- 充実したサポート体制で安心
- 料金は5年間のソフト使用権(個別の問い合わせが必要)
ほのぼのNEXTの評判・口コミ
良い評判・口コミ | 悪い評判・口コミ |
総合満足度 ★★★★☆ | 総合満足度 ★★☆☆☆ |
項目を選ぶだけで簡単に入力できるため、効率的に記録できる。また、65歳以上の高齢職員も10名以上在籍しているが、快適に使えている。(一般介護職)※2023年12月アンケートより
レセプトや介護記録など介護業務を行うために必要な機能は全て備わっていますので、特養の介護記録、利用者様の管理、請求業務などをすべてこちらのソフトひとつで行っています。導入時は職員の間で業務の効率化に大きな力となってくれており、問題があれば手厚いサポートが受けられるので安心もあります。(特別養護老人ホーム:介護士) |
様々な機能が搭載されているが、介護職員が使用するのは介護記録、バイタル程度であり、結果として動作が重い時がある。(一般介護職)※2023年12月アンケートより
タブがありすぎて分かりづらい。細かく設定できれば良いのだが、どこに何の機能が付いているのか分からない。記録を日誌にそのまま転用できるのは有り難かったです。もう少し使いやすいソフトが良かった。 |
ほのぼのNEXTの当サイト独自アンケートのユーザー満足度は3.7点/5点満点中でした。シェア上位の人気介護ソフトだけあって、機能性の高さやサポートの良さには定評があります。
ほのぼのNEXTを選ぶならココに注意!
ほのぼのNEXTもカイポケ同様、介護ソフト選びの第一候補に挙げていただきたい商品です。しかし、どの事業所にもマッチすると言い切れるほど完璧ではありません。
ネックは価格。決して高いわけではありませんが、機能をカスタマイズする過程で予算を超えてしまうことの無いようにしましょう。充分に検討し、必要な機能だけを盛り込むことでシンプルで使いやすいツールになります。
ワイズマン
「ほのぼのNEXT」と同様に業界トップクラスのシェアを誇る「ワイズマン」の介護ソフトは、施設規模や形態に合わせた自由な組み合わせ・必要に応じて機能を追加できる柔軟性・安心のサポートなどが高く評価されています。
在宅勤務でも使えるソフトなど、介護・福祉の全サービスをカバーする豊富なラインナップで介護の現場をトータル的にサポートしてくれます。
料金は「5年間使用権パック」の費用とシステム設定料や操作説明料などの「初期導入費用」のみで、保守料・法改正対応料金などは使用権のパックに含まれています。
ワイズマンの長所
- 44,000以上の介護福祉事業所への導入実績
- 介護事業所向け、障がい事業所向けなど細かく分かれたラインナップ
- バージョンアップや法改正対応など保守サポートが充実
- 医療・介護連携ソリューションもワイズマンの強み
- 料金は5年間のソフト使用権(個別の問い合わせが必要)
ワイズマンの評判・口コミ
良い評判・口コミ | 悪い評判・口コミ |
総合満足度 ★★★★☆ | 総合満足度 ★☆☆☆☆ |
平均年齢50代なかばの職場だが、ほとんどの職員が問題なく使えている。離れた場所でも記録の確認ができるため、デイフロアで入力したバイタルが浴室で確認できる点はとても便利。(介護施設主任)※2023年12月アンケートより
ワイズマンシステムは使いやすいと思います。 |
パソコンの苦手な高齢職員でもわかりやすいようなインターフェイスが好ましい。ボタンの表示の仕方が古い。(一般介護職)※2023年12月アンケートより
例えば排泄入力を行おうとして、入浴画面に入力してしまったので間違いを訂正しようとしても、最初から打ち直さなければならず、入力した文章などはすべて破棄されてしまう。入力内容は保持したままで他画面に遷移するような仕様になっていない。(看護多機能施設:送迎ドライバー兼介護士) |
当サイトの独自アンケートによるワイズマンの評価は、5点満点中3.6点と「ほのぼのNEXT」とほぼ同評価でした。「使いやすい」とのコメントが多い印象でしたが、「入力がしにくい」との感想を持つ方も。
ワイズマンを選ぶならココに注意!
国内シェアトップ3に入るワイズマン。ラインナップも豊富です。が、自社のシステムに上手くマッチするプランを選択しないと、「連携ができない」「二度手間」など職員の不満を招きます。必要な機能を過不足なく導入しましょう。
フクロウ介護おすすめの介護ソフト比較表
フクロウ介護おすすめの介護ソフト3つの比較表を掲載します。
サービス名 | カイポケ | ほのぼのNEXT | ワイズマン |
サイト(イメージ) | |||
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス | エヌ・デーソフトウェア株式会社 | 株式会社ワイズマン |
導入実績 | 46,300以上 (2023年7月時点) |
70,400事業所以上 ※シリーズ累計 (2023年4月時点) |
61,200件以上 (2023年6月時点) |
料金体系 | 月額制 | 5年間のソフト使用権 | 5年間のソフト使用権 |
サポート | ◎ 乗り換え時のデータ移行も対応可 |
◎ 専門知識を持つスタッフ多数在籍 |
◎ メンテナンス不要の自動バージョンアップ |
主な製品・ソフト |
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クラウド対応 | ◎ | ◎ | ◎ |
口コミ平均点 | 4.1点/5点満点 | 3.7点/5点満点 | 3.6点/5点満点 |
※口コミ平均点は2023年12月実施当サイト独自のアンケートによるものです。
介護記録アプリ比較!おすすめランキング2社
当サイトがおすすめする「カイポケ」「ほのぼのNEXT」「ワイズマン」の3つは、現場での記録から請求関連まで全て含んだ「網羅型」の介護ソフトです。機能豊富である代わりに、機能を全て詰め込もうとするとかなり高額になります。
こちらで紹介する「介護記録アプリ」は、現場での介護記録に特化した介護ソフトです。機能がシンプルで高齢ユーザーでも使いやすく、導入費用もおさえられます!
それでは、当サイト独自アンケートで評価が高かった「CareViewer」と「Care-wing」の2つをご紹介します。
CareViewer
実際の”介護現場の悩み”から生まれた、AI・介護記録ソフト「Care Viewer」。比較的新しいアプリですが、1,200以上の事業所で導入されており、全国中小企業クラウド実践大賞総務大臣賞の受賞や、北海道経済産業局主催の「J-Startup HOKKAIDO」の企業にも選定されております。
介護記録に特化しており、操作性が良く非常に使いやすいのが魅力です。「使い慣れたスマホで入力したい」など、実際の介護現場の声を反映。大手ソフトにはない「使いやすさ」を実感できるはず。
また、導入前だけでなく導入後のサポート体制も万全です。専任サポート体制で介護現場を支えます。障害福祉ソフトの「CareViewer Challenge」にも力を入れており、介護ソフト同様、好評です。
⇒障がい福祉ソフト「CareViewer Challenge」はこちら!
CareViewerの長所
- 5分で導入できる
- 記録特化で使いやすい
- AI活用で今後も利便性向上予定
- タブレットだけでなく、スマホで使用OK
- 0円~利用可能で月額5,000円or 1万円プランあり
- チャットワークやLINE WORKS、LIFE連携
- 障がい版CV「CareViewer Challenge」もある
CareViewerの評判・口コミ
良い評判・口コミ | 悪い評判・口コミ |
総合満足度 ★★★★☆ | 総合満足度 ★★★☆☆ |
私のようなソフトの扱いがあまり得意でない人でも、周囲の人に聞きながら使用できるので問題はないです。業務時間の短縮になっていると周囲の人と話しています。確実に以前と比べて業務量が減ったのは大きいので満足です。(一般介護職)※2023年12月アンケートより
情報の入力は簡単。患者さんとのコミュニケーションにも余裕が生まれた。職場には笑顔と感謝の声が増えた気がする。(一般介護職)※2023年12月アンケートより |
おおむね満足ですが、ソフトの不具合やフリーズがたまに起こります。(一般介護職)※2023年12月アンケートより
最初の数日はエラーメッセージと戦いました。サポートに助けられました。(ケアマネ)※2023年12月アンケートより |
当サイトの独自アンケートによるCareViewerの評価は、5点満点中4.0点と介護ソフトランキング1位でご紹介した「カイポケ」とほぼ同評価でした。
また、評価1(とても不満)や2(やや不満)と答えた方はいませんでした。
CareViewerを選ぶならココに注意!
CareViewerは、対応している機能がまだ限られている面があります。
しかし、他のサービスとの連携を強化し、機能を拡充する取り組みを積極的に進めています。
介護記録に特化しているため、使いやすさと料金の安さを求める介護現場にはおすすめの介護記録アプリです。
Care-wing
2009年創業のCare-wing。現在までに2,700以上の事業所がCare-wingを導入しています。2021年、日本マーケティングリサーチによるヘルパーが選ぶ介護ソフト調査でも3冠を達成するなど、現場からの熱い支持を得ている人気アプリです。
スマホとICタグの連携によって業務を効率化するシステムを搭載。ユーザーからは「確実に業務の効率化につながった」と非常に好評です。ただ料金面では「システム使用料」を必要とし、「月額利用の場合、最低3年間の契約」など様々な条件があります。
Care-wingの長所
- スマホとのICタグ連携が便利
- 記録特化で使いやすい
- 特定事業所加算にも対応
- 電子署名機能あり
- 音声入力対応
- チャットワークやLINE WORKS、LIFE連携
- サポート無料
Care-wingの評判・口コミ
良い評判・口コミ | 悪い評判・口コミ |
総合満足度 ★★★★☆ | 総合満足度 ★★☆☆☆ |
自事業所では、訪問介護員(ヘルパー)は自宅から直行し、サービス終了後は自宅へ直帰という体制をとっているのでケアウィングのタグ打刻機能にとても助けられています。(介護施設、代表)※2023年12月アンケートより
タブレット上での操作ができる為、場所の制約を受けずご利用者様の見守りをしながら記録が可能な点に関しては現場でとても役に立っています。(一般介護職)※2023年12月アンケートより |
入力に時間がかかる。自分のスマホを使うのも嫌だ。(一般介護職)※2023年12月アンケートより
分からないことがあるとサポートに電話します。丁寧に教えてくれるので満足です。(一般介護職)※2023年12月アンケートより |
当サイトの独自アンケートによるCare-wingの評価は、5点満点中3.8点と高評価でした。ただし5点満点をつけた方は残念ながらおらず、再高評価は4の「やや満足」でした。今回ご回答いただいた方は、Care-wingの使い心地におおむね満足しているものの、不満点もある状態と言えるでしょう。
Care-wingを選ぶならココに注意!
Care-wingは先にご紹介したCareViewer同様、介護記録特化のアプリです。介護記録以上の機能もお求めの場合は、介護ソフトランキングでおすすめした「カイポケ」や「ほのぼのNEXT」「ワイズマン」を検討しましょう。
なお、Care-wingの場合、導入までに約10日必要です。期日を切って導入に踏み切りたい方は、余裕をもってお問合せください。
フクロウ介護おすすめの介護記録アプリ比較表
フクロウ介護おすすめの介護記録アプリの比較表を掲載します。
サービス名 | CareViewer | Care-wing |
サイト(イメージ) | ||
運営会社 | CareViewer株式会社 | 株式会社ロジック |
導入実績 | 1,200事業所以上 (2023年時点) |
2,700事業所以上 (2023年時点) |
料金体系 |
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サポート | ◎ 導入前、導入後も安心の専任サポーター制 |
◎ フリーダイヤル、FAX、E-mail、有料サポートもあり |
主な製品・ソフト |
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クラウド対応 | ◎ | ◎ |
口コミ平均点 | 4.0点/5点満点 | 3.8点/5点満点 |
※口コミ平均点は2023年12月実施当サイト独自のアンケートによるものです。
介護ソフトの比較ポイント、選び方
この記事ではおすすめの介護ソフトをご紹介しました。介護ソフトの種類は実に多様です。選ぶ介護ソフトによっては、自社の課題を全く解決できないどころか、逆に業務を煩雑にしてしまう恐れもあります。
介護ソフト導入時にどのような視点で比較すれば良いのか、選び方をお伝えします。
介護ソフトとは?
介護ソフトとは、介護施設や訪問介護事業所など、介護保険サービスを提供する事業所で利用するシステムで、毎日の記録業務・介護保険請求・利用者管理などの機能が搭載されています。
介護ソフトを活用することで、介護現場の事務業務の効率化が期待できます。
また、一言に「介護ソフト」と言っても、居宅介護支援事業所向け・訪問介護事業所向け・通所介護事業所向け・リハビリテーション事業向け、など様々な事業所向けにシステムが細分化されており、必要とされる機能も異なります。
職場でどのような機能を必要とするのか?どのような事務業務を行っているのか?を洗い出し、最適な介護ソフトを導入するようにしましょう。
介護ソフトの料金
介護ソフトの料金は、事業所の数や施設の規模、介護施設の種類、搭載されている機能、運用台数、クラウド対応、契約期間、保守の内容、初期費用など、複数の要素で決定され、具体的な料金に関しては個別のお問い合わせ・お見積もりが必要です。
相場についても一概には言えませんが、基本機能のみであれば、月1万円~5万円程度でおさまっているケースがほとんどです。
ただし、基本機能以外にオプションも追加すると高額になります。最初は基本機能のみで様子を見て、必要に応じてオプションの追加を検討しても良いでしょう。
なお、料金体系も様々で、月額制ではなく、5年間のソフトウェア使用権を購入する介護ソフトもあります(以下、一例です)。
介護ソフトの選び方・比較ポイント
現場に最適な介護ソフトを選ぶためのポイントとして、以下の3点が挙げられます。
- 搭載されている機能
- システムの種類
- 料金・価格
「搭載されている機能」は、ケア記録や保険請求など、現場に必要な機能が搭載されているか?を確認します。また、搭載されていない機能があれば、オプションで追加することができるか?も、一緒に確認しておくと良いでしょう。
「システムの種類」は、クラウド対応の有無を確認しておくと安心です。クラウド型(クラウド対応)であれば、訪問先や移動中など、施設外からでも記録ができ、業務の効率化に役立ちます。
「料金・価格」は事業所の種類や運用規模、契約期間、保守、付帯サービスなど様々な条件で決定され、ソフト・システムによって価格帯も大きく異なります。具体的な金額については、個別のお問い合わせが必要なので、必ず複数の介護ソフトから見積もりを取り、料金・機能を比較しましょう。
なお、厚労省の「介護ソフトを選定・導入する際のポイント集」も参考になります。介護ソフト導入時に目を通してみましょう。
まだまだある!その他の介護ソフトを紹介
今回のフクロウ介護独自アンケートでは十分な評価を得られなかったため、ご紹介しきれていない介護ソフトはまだまだあります。
こちらではその他の介護ソフトをご紹介します。
Quickけあ
出典:株式会社ファティマ
他社の介護・医療システムとの連携も可能な介護ソフト「Quickけあ」には、ケア記録・グループホームウェア・ベッド管理・送迎管理・勤務シフト管理・ヘルパー賃金計算の機能が、全てのソフトに標準搭載されています。
介護ソフト製品は施設系サービスシステム、通所系サービスシステム、居宅介護支援・小規模多機能システム、訪問介護システム、訪問看護システムと分かれており、よく使う機能&すぐに見たい情報を表示できるように、スタッフごとのオリジナルメニューを構成することも可能です。
なお、新規で導入する場合は現在「Quickけあ2」が販売されています。また、他の介護ソフトと同じく、料金については個別の問い合わせが必要です。
Quickけあの長所
- スタッフごとに設定できる便利なMYトップ機能が好評
- 施設系、通所系、訪問介護、訪問看護などラインナップが豊富
- 他社システムとの連携も可能
- 充実したコミュニティサイト「みんなのひろば」で情報提供あり
- 料金は個別の問い合わせが必要
Quickけあの評判・口コミ
良い評判・口コミ | 悪い(普通と評価)評判・口コミ |
総合満足度 ★★★★☆ | 総合満足度 ★★★☆☆ |
ログイン後、全ての項目が可視化されており、ストレスなく作業を行えています。 手書きと比べて断然使いやすく、無駄な手間が省けており全く不満点はありません。 掲示板が見にくいくらいです。(特別養護老人ホーム:介護士) |
日々の記録の入力等で紙が減った事で、保管場所の確保に苦労しなくなった。 現場で使用する分には問題ないが、使い込んでいくとカスタマイズ出来ない事にストレスを感じる事がある。これから色々な事が組み込まれて、バージョンアップしていく必要があると思う。(特別養護老人ホーム:介護職員) |
※上記は「Quickけあ」の口コミです。現在は「Quickけあ2」が販売されています。
福祉見聞録
出典:株式会社東経システム
介護施設・障がい者施設の業務をトータルサポートする「福祉見聞録」シリーズは、業務支援・ケアプラン・相談業務・介護保険・総合支援請求・障がい児施設要求・高齢者その他・基幹業務、と製品が細かく分かれています。
また、携帯端末用のアプリケーション「見るッチ」もリリースされており、パソコンの「福祉見聞録」と携帯アプリ「見るッチ」で登録した双方のケア記録は、すぐにデータで共有ができます。
「見るッチ」も併用することで、現場でのケア記録と簡単に情報共有ができるため、業務の効率化に役立ちます。
なお、料金については個別の問い合わせが必要です。
福祉見聞録の長所
- 昭和61年から社会福祉法人向けパッケージソフトの開発を行う老舗
- ケアプラン、請求、記録など様々なラインナップが豊富
- 携帯端末用アプリ「見るッチ」と連動
- 具体的な料金は個別の問い合わせが必要
福祉見聞録の評判・口コミ
良い評判・口コミ | 悪い評判・口コミ |
総合満足度 ★★★★☆ | 総合満足度 ★☆☆☆☆ |
他のソフトを使ったことが無いのでわからないが、困ったときのサポートセンターの対応も早くて特に不自由なく使えています。しいて言うなら、現在コロナの加算が各事業所でつくのですが、利用回数によって変わってくるので利用者が休むとそれによって都度、延長時間などを倒さなければならないのが若干不満です。(居宅介護支援事業所:ケアマネージャー) | まず見た目がヒドイ。UIが20年前から一切進化していないのではないかというくらい古い見た目です。価格も決して安いわけではなく、不満が大きい。統計情報やエクセルファイルでの出力もしづらく、使い勝手が悪い。唯一、良い点を挙げるとすれば、掲示板機能などがあり、職員への情報発信がしやすい点です。(特別養護老人ホーム:施設長) |
介護サプリ「ケア記録アプリ」
介護記録アプリとして「使いやすい」とシェアを伸ばしつつあるのが、介護サプリの「ケア記録アプリ」です。ゼネラルリサーチ調べで「使いやすさ」「利用満足度」「導入後の稼働実績」で3冠。
キーボードに文字を打ち込むのではなく、iPadに手書き入力できる点が高く評価されています。高齢の介護者でも迷うことなく簡単に使用できます。
介護サプリ「ケア記録アプリ」の長所
- iPad手書き入力が好評
- 記録特化型でシンプル機能が良い
- 月額5,500円~と安価
- 最大1ヵ月無料
- iPadの購入は必要
- 各職員のスマホからの入力は不可
介護サプリ「ケア記録アプリ」の評判・口コミ
良い評判・口コミ | 悪い評判・口コミ |
総合満足度 ★★★★☆ | 総合満足度 ★☆☆☆☆ |
このアプリを導入して以降、うちは残業がほぼゼロになっています。利用者は増加している中、驚きの費用対効果でした。(一般介護職)※2023年12月アンケートより
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手書き入力の精度が低く、書き直しが必要になる。(一般介護職)※2023年12月アンケートより |
その他の介護ソフト
出典:株式会社ビーシステム
その他、人気の高い介護ソフトを幾つかピックアップしてみました。
- ファーストケア(株式会社ビーシステム)
- ケアカルテ(株式会社ケアコネクトジャパン)
- SuisuiRemon(セントワークス株式会社)
- 福祉物語(南日本ソフトウェア株式会社)
- ケアコラボ(ケアコラボ株式会社)
- ケアマザー(株式会社ノエシス)
- ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ株式会社)
- 介舟ファミリー(株式会社日本コンピュータコンサルタント)
- ブルーオーシャン(株式会社 ブルーオーシャンシステム)
- カナミック(株式会社カナミックネットワーク)
- ケアマネくん(株式会社日本ケアコミュニケーションズ) 他
ほとんどの介護ソフトは、導入するシステムや運用規模によって料金が異なるので、具体的な金額を知りたい時に、たとえ目安であっても個別のお問い合わせ・お見積もりが必要ですが、一部の介護ソフトは公式サイト上に、具体的な金額を公表しています。
例)「ケアマネくん」の料金
「ケアマネくん」では、ユーザーごとに『ID』が発行され、その『ID』単位で課金する料金体系です。親ID、子IDの2種類のIDがあり、全機能が使える親IDは、1事業所あたり1つ以上が必要です。
子IDは、国保連請求ファイル作成/ケアマネの設定/自事業所の設定を除き、親IDと同じ機能で、契約期間の拘束はなく、解約金はありません。
※課金単位は介護保険事業所番号ごとです。
- 月額利用料 親ID 7,000円(税別)
- 月額利用料 子ID 1,000円(税別)
- 参加費 初回のみ 30,000円(税別)
出典:株式会社日本ケアコミュニケーションズ
【まとめ】しっかり比較検討して導入を!
長年に渡って厳しい状態が続いている介護現場の人手不足は、解消されないどころか深刻さが増す一方で、介護・福祉事業所の大きな課題となっています。
実際に、公益財団法人介護労働安定センターが行った介護労働実態調査でも「介護従事者の労働条件・仕事の負担に関する悩み」として『人手不足』が『賃金』『身体的負担』などの項目を上回り、最も大きな悩みと回答されています。
労働条件等の悩み、不安、不満等(複数回答)
出典:公益財団法人 介護労働安定センター「介護労働実態調査」の結果
介護サービスへの需要が高まるなかで、厳しい人手不足は解決の糸口さえ見えず、厚生労働省も「介護職のイメージ刷新等による人材確保対策強化事業」で積極的な人材確保に注力していますが、目に見えるほどの成果は得られていません。
限られた人材の中で、きめ細かな介護サービスを提供するためには、時間の掛かる記録や請求などの事務業務を的確かつ効率的に行うことが重要です。
手間と時間が掛かる記録・請求などの事務業務は、現場に最適な介護ソフト・介護システムを導入することで、大幅な効率化が期待できます。
また、手書きではなくデータで管理を行うことは、スタッフ間での正確な情報共有、迅速な意思疎通にも役立ち、適切な介護サポートに繋がります。
今回は、おすすめの介護ソフトを5つ紹介しましたが、必ず複数の介護ソフトの料金、運用方法、サポートなどを比較してから、導入するソフトを決定しましょう。
- 多数の企業から介護ソフト、介護システムがリリースされている
- 介護ソフトは事業所の種類によって異なる機能が備わっている
- クラウド対応、アフターケアが充実している介護ソフトが◎
- 「搭載機能」「種類」「価格」が介護ソフト選びのポイント
- 料金は基本的に個別の問い合わせが必要(システム数などによって異なるため)
- 月額制、5年間のソフト使用権など介護ソフトによって様々
- 導入実績を比較すると『ほのぼのNEXT』『ワイズマン』『カイポケ』の利用者が多い