
介護ソフトのおすすめランキングと失敗しない選び方
介護・福祉の仕事は記録ケアや請求をはじめ、日々の業務で多くの書類を作成します。
ただでさえ、介護・福祉の現場は厳しい人手不足が続いているのに、ケア以外の業務に時間を取られてしまっては、本来の目的である利用者の手厚いケアにまで手が回らず、本末転倒になってしまいます。
そこで、役立つアイテムとして多くの現場に導入されているものが「介護ソフト」です。
今回の記事では、当サイト【フクロウ介護】が行ったアンケート結果を基に、人気の介護ソフトをランキング形式で紹介しながら、長所や料金体系などを比較してみます。
まだ介護ソフトを導入していない事業所や新規サービスの計画で介護ソフトの導入・切り替えを検討している事業所など、介護・福祉の現場で働く方の介護システム選びの参考になれば幸いです。

それでは、介護ソフトの人気・おすすめランキングを見ていきましょう。
【第1位】「カイポケ」テレワークに最適
出典:株式会社エス・エム・エス
30,000以上の介護・福祉系事業所で導入されている介護ソフト「カイポケ」は、業務のICT化はもちろん、採用などの人材確保や営業活動などをサポートするツールも搭載されていることが長所です。
東京都港区に本社を構える『式会社エス・エム・エス』の介護ソフトで、企業理念として「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」を掲げ、介護職向けの求人サイト、人材派遣、介護資格講座スクール事業なども展開しています。
「カイポケ」のラインナップ(介護事業所向け)
- 居宅介護支援ソフト
- 通所介護ソフト
- 通所リハビリテーションソフト
- 児童発達支援・放課後等デイサービスソフト
- 訪問介護ソフト
- 訪問看護ソフト
- 居宅療養管理指導ソフト
- 福祉用具貸与ソフト
- 特定福祉用具販売ソフト
- サービス付き高齢者向け住宅ソフト・・・他
たとえば「居宅介護支援用レセプト機能」は、メニューの流れに沿って作業すれば、計画書の作成から介護保険の請求まで簡単に行うことができます。それぞれのデータは連動しており、転記などの面倒な作業も必要なく、仮に複数の拠点があれば、利用者の情報を共有することも可能です。
また、カイポケのレセプトは「提供票連携機能」で提供票をデータで送受信できるため、FAX代が掛からず、さらにタブレットアプリから支援経過の記録や被保証情報の更新ができ、毎月の介護保険請求業務を手間なく短い時間で行えます。
料金体系は月額制で、初期費用やサポートに関する料金、法改正等によるアップデート料金は一切掛かりません。気になる月額料金については、導入される事業所の拠点数などによって異なるため、個別のお問い合わせが必要です。
※「カイポケ」はクラウド型ソフトです。
「カイポケ」の口コミ・評判
介護ソフト「カイポケ」の口コミ・評判を幾つかご紹介します。
【総合満足度】★★★★☆
出勤簿が以前は手書きであったが、カイポケになってからはタブレットやパソコンからも打刻できるので非常に助かっています。また、施設内だけではなく移動先でも手早く入力できるので、事務所に戻らなくても作業でき、無駄な動きが減ったと思います。(介護付き有料老人ホーム:介護スタッフ)
【総合満足度】★★★★☆
・不明点があれば、サポートセンターに電話すると、すぐに詳しく教えてくれる。センターに繋がりにくいときは、メールで質問も可能。
・説明書を見なくても、直感的に操作ができる。
・必要な保管書類の雛型などが充実している。
・数種類の書類が連動していて、名前や住所など何度も入力しなくてすむ。
・連動して欲しいところが、していないこともあるので評価は「やや満足」です。(訪問介護ステーション:サービス提供責任者兼現場介護士)
【総合満足度】★★★☆☆
電話サポートが充実している点は満足。
オンラインで完結するため、職場のパソコン以外からもアクセスできる点は利便性が高い。
一方で、請求画面が見にくく、統計情報などもPDFでは出力できるものの、CSVファイルなどでのエクスポートができないものが多く、資料作成等がしにくいソフトである。(訪問介護:事務長)
【第2位】「ほのぼのNEXT」中~大規模施設向け
出典:NDソフトウェア株式会社
47,600以上の介護福祉事業所、10,700以上の障がい者福祉事業所で導入されている介護ソフト「ほのぼのシリーズ」は、介護ソフトウェアで業界トップクラスのシェアを獲得しています。
山形県南陽市に本社を構える『エヌ・デーソフトウェア株式会社』の介護ソフトで、介護福祉事業向けの介護ソフト「ほのぼのNEXT」や障がい福祉事業所向けの「ほのぼのmore」の他、医療機関向け、自治体向け、基幹業務製品(財務会計システム)など、ヘルスケア関連の様々なソフトを展開しています。
「ほのぼのNEXT」のラインナップ(介護事業所向け)
- AIケアプラン
- ケア総合記録システム
- Care Palette ケアパレット
- Care Palette Home/Nurse
- デジタルインカム ほのぼの音声TALK++
- ほのぼのIoTクラウド
- 訪問系サービス対応アプリ Team
- 24Hシートシステム
- R4システム
- 老健カルテシステム・・・他
豊富なラインナップの中から必要な機能を組み合わせて利用するため、具体的な金額は問い合わせで要望をまとめてから、個別に決定されます。
同様に、障がい者福祉施設向けソフトも「施設入所支援サービス」「グループホームサービス」「療養介護サービス」「障がい児施設支援サービス」「障がい児通所支援サービス」と幅広い製品が用意されています。
料金体系は、5年間のソフトウェア使用権を購入する導入方式で、ソフトウェアに関連する将来的なコストが予測しやすいなど、事業所の経営面でも長所があります。
なお、制度改正・単価改定時のバージョンアップ費用、保守料などは不要ですが、導入時(または新製品)の操作説明費や設定費は別途必要です。
※「ほのぼのNEXT」「ほのぼのmore」はクラウド対応です。
「ほのぼのNEXT」の口コミ・評判
当サイト【フクロウ介護】では、介護施設・福祉施設に働く方で、実際に介護ソフトをお使いの方に、使い心地などの満足度に関するアンケートを行いました。
その中から「ほのぼのNEXT」の口コミ・評判を幾つかご紹介します。
【総合満足度】★★★★☆
ソフト自体は使いやすく、流れさえ覚えてしまえば使いこなすことができると感じる。
遠隔サポートシステムも充実しており、不明点があればすぐに問い合わせ、モニタで同じ画面を見ながら操作の説明をしてもらえる点は非常に便利。
タブが多く、すべてのタブを表示していると、どの部分が今やりたい操作に必要なものなのかが分かりづらくなってくる。しかし不要なタブは表示させないこともできるので、自分や他担当者が使用する部分以外は非表示にしておけばよい。
価格は少し割高に感じるが、全国的にシェアの大きいソフトなので安心感がある。(グループホーム:事務職員)
【総合満足度】★★★★☆
3年ほど前に法人全体のソフトを入れ換えましたが(前はすこやかさん)、単純なソフトからの入れ替えだったので、それから比べると多様性があると思います。
職場の中では使い方を聞かれる事も多いので理解している方だとは思っています。しかし全ての機能を使えば色々紐付けられて情報管理も出来て後々の効率も良くなるのだと思いますが、未だに使いこなせていません。
また、簡単に思うような事もマスタ登録しなければ入力出来なかったりと、煩わしさを感じることもあります(利用票のインフォーマルサービスなど)。
願わくはフォントや表の枠の設定など、もう少し柔軟に自己流に出来るようなればありがたいと思っています。
サポートとしては入れ替えの時に丁寧に説明して頂き、その後も職場内では解決出来ないことがあれば、遠隔で対応してくれるので、いざという時は頼りになります。大変だと思いますが、法改正後のバージョンアップを早急に対応して頂ける事を願っております。価格はシステムの充実とサポートを考えると妥当だと思います。(地域包括支援センター:介護支援専門員)
【総合満足度】★★★☆☆
デイサービスと共有で使用してるので設定がいじれない事もあるし、同じ援助の表示が2回出てしまう。例えば排泄介助を入力してケースにも入力すると同じ時間の排泄が2つ存在してしまう。PCの動きも遅いしiPadの送受信も時間が掛かり過ぎると思う。サポートや問い合わせは24時間ではないが、まぁまぁしてくれる。介護施設は24時間の稼働なので、いつでも聞けるサポートがあると有り難いと思う。また、入力設定も細かい設定や言葉が選べると良いと思う。不満を言ったらキリがないので普通に満足してます。(グループホーム:介護士)
【第3位】「ワイズマン」オプションが充実
出典:株式会社ワイズマン
44,000以上の介護・福祉系事業所で導入されている「ワイズマン」の介護ソフトは、他社に先駆けてASPサービス(クラウドサービス)に対応しており、安心で確かな製品力と充実したサポートで多くの利用者から支持されています。
岩手県盛岡市に本社を構える『株式会社ワイズマン』は、医療・介護・福祉分野に特化したソフトウェア開発のパイオニアとして知られ、企画から開発、ご提案、サポートまで一貫して行う他、これまで培った豊富な実績とノウハウを生かして、医療と介護の連携サービスも実現しています。
「ワイズマン」のラインナップ(介護事業所向け)
- 居宅介護支援支援事業所向け介護ソフト
- 訪問看護事業所向け介護ソフト
- 介護老人保健施設向け介護ソフト
- 介護老人福祉施設向け介護ソフト
- 訪問介護事業所向け介護ソフト
- 通所介護事業所向け介護ソフト
- 通所・訪問リハビリ事業所向け介護ソフト
- 障がい者施設向け介護ソフト
- 障がい者居宅向け介護ソフト
- ケアハウス向け介護ソフト・・・他
また、「バイタル連携オプション」「R4システム対応オプション」「受託業務オプション」「賃金計算オプション」「OCRオプション」「見守りシステム連携オプション」など、幅広いオプションが用意されています。
さらに、別サービスの医療介護連携・地域包括ケアシステム「MeLL+(メルタス)」も人気の高いサービスで、介護老人施設や訪問看護ステーション、病院など、累計2,800以上の事業所で導入されています。
なお、「ワイズマン」の介護ソフトの料金体系は、保守や法改正などの料金を含めた「5年間使用権パック」の費用+システム設定料や操作説明料などの「初期導入費用」で、バージョンアップやシステムのリニューアルがあっても、追加費用は発生しません。
具体的な金額については、導入するシステムの種類やライセンスの数で決定するため、概算であっても個別のお問い合わせが必要です。
※「ワイズマン」の介護ソフトはクラウド型です。
「ワイズマン」の口コミ・評判
「ワイズマン」の介護ソフトの口コミ・評判を幾つかご紹介します。
【総合満足度】★★★★☆
通所リハビリテーションで介護士をしています。連絡帳作成の時も手書きよりは効率的で作業が早く完了するので、その分、利用者様のケアに専念出来ます。相談員への申し送り事項や事故報告書・ヒヤリハット報告書もソフトを使用しているため、時間短縮出来ており時間外勤務も少ない状態です。コールセンター・訪問サポート・価格に関しては総務課が担当しているため詳細なことは分かりません。1度だけワイズマンの方より研修を行った際、訪問されたスタッフの方も分かりやすく説明してくださり勉強になりました。(介護老人保健福祉施設:介護士)
【総合満足度】★★★★☆
ケアプランの評価を担当しており、ワイズマンを使用しています。
初めは使い方など分からないことがありましたが、例文として文章を登録しておけるので、評価の際に評価内容が変わらなければ例文を引っ張ってきて少しの訂正で終えられるので作業効率は良いと思いました。
他のソフトは使ったことは無いですが、わかりやすいと思います。(介護老人保健施設:介護福祉士)
【総合満足度】★★★☆☆
シェア的には大きいワイズマンのソフトですが、情報漏洩に関する機密性は物理的にキーによる運営なので問題はありませんが、キーの購入費用が高価なので、もう少し考えていただきたいと思います。機能的にはベーシックな部分では問題なく、国保連へのデータ送信などもスムーズですが、直感的な操作が出来ず、どうしても慣れた人向けに作っているソフトになっており、新規参入している他社の方がビジュアルは良く出来ているように思えます。老舗のプライドもあるでしょうが、一度全体のプログラムは見直した方が良いと思います。コールセンターは時間かかりすぎ。このレベルのサービスとしては価格は高価であり機能とは見合っていないと思います。正直、常にマニュアルが無いと作業は厳しいです。(短時間デイサービス:生活相談員)
【第4位】「ケア樹」小~中規模施設向け
出典:株式会社グッドツリー
販売開始から約5年で、全国2,300以上の介護福祉事業所で導入されている介護ソフト「ケア樹」は、東日本大震災をきっかけに介護事業所からの要望を受けて、開発・提供が始まった人気急上昇中の介護ソフトです。
宮城県仙台市に本社を構える『株式会社グッドツリー』がリリースしている介護ソフトで、業界初となる「月額料金0円」を実現しています。
月額システム利用料0円になるサービスは「ケア樹Free」で、初期費用さえ支払えば、システムを無料で利用できるので(年間事務手数料やインターネット伝送には費用が掛かります)、予算が限られている小規模事業所でも無理なく導入することが可能です。
実際に、小規模〜中規模事業所の導入率が高く、料金面だけではなく、使いやすさなども好評です。
「ケア樹」のラインナップ(ケア樹Free)
- 居宅介護支援
- 介護予防・日常生活支援総合事業
- 訪問介護
- 訪問入浴介護
- 訪問リハビリテーション
- 通所介護
- 短期入所生活介護
- 夜間対応型訪問介護
- 地域密着型通所介護
- 地域密着型特定施設入居者生活介護・・・他
「ケア樹Free」の他に、高機能なサービスの「ケア樹Pro」やオーダー型サービス「ケア樹Enterprise」があり、大規模施設から小規模事業所まで様々な介護・福祉サービスに対応しています。
料金体系は「ケア樹Free」の場合、初期アカウント費用+年間事務手数料+サポート+インターネット伝送が掛かり、サポートは2年目以降であれば解除が可能です。
出典:株式会社グッドツリー
このように、介護サービスの種類によって、アカウント発行、サポート、インターネット伝送の費用が異なり(月間利用料0円と年間事務手数料9,800円は全てのサービスで共通)、初年度の年間合計金額にも43,800円~641,800円と大きな差があります。
なお、2年目以降はアカウント発行の費用が掛からず、さらにサポートの有無も選択できるため、サポートが不要であれば、年間合計金額を各サービスで9,800円~21,800円まで下げることが可能です。
また、法改正の際のシステム更新やシステム基本機能のバージョンアップにも無償で対応してくれますが、他社ソフトから乗り換え時のデータ移行は有償です。
※「ケア樹」はクラウド型介護ソフトです。
「ケア樹」の口コミ・評判
ここまでは、当サイト【フクロウ介護】で行ったアンケート結果を基に、独自のランキング付けを行いましたが「ケア樹」に関しては、口コミ・評判が集まりませんでした。
そこで、「ケア樹」に関しては、ツイッターの声をご紹介します。
某請求ソフトが月25000円、初年度ケア樹は月8000円次年度からサポート抜かせば月1850円程度。駆け出し事業所にこの差は大きいよ。
楽しく生きれる場所をつくるぜ! pic.twitter.com/jfDew39J1i— つじ (@k4m1s3h5) April 27, 2020
請求だけなら、クラウドのケア樹、ケア蔵のような安価で良いと思います(^^)
ソフトに付属している色々なサービスってほとんど使わないですよね(^_^;)— かじわら (@kajikaji_pt) April 9, 2018
業務の効率化や使いやすさにも定評のある介護ソフトですが、やはり継続的な低コストに満足している声が多い印象を受けました。
【第5位】「Quickけあ2」シンプルな操作が魅力
出典:株式会社ファティマ
他社システムとも柔軟に連動する介護ソフト「Quickけあ2」は、ケア記録・ベッド管理・グループホームウェア・送迎管理・ヘルパー賃金計算・勤務シフト管理が、全てのソフトに標準搭載されています。
福岡県福岡市に本社を構える『株式会社ファティマ』の介護ソフトで、たとえばケア記録はマウス操作で簡単入力できるなど、パソコン操作が不慣れな方でも簡単に利用できるシンプルな操作性が魅力です。
また、ケア記録を相談員日誌、介護・看護日誌、看護介護添書、ヒヤリハットなどに転送することもでき、記録作業の効率化が図れます。
「Quickけあ2」のラインナップ(介護事業所向け)
- 施設系サービスシステム
- 通所系サービスシステム
- 居宅介護支援・小規模多機能システム
- 訪問看護システム
- 訪問介護システム・・・他
この中から一例を紹介すると「施設系サービスシステム」の施設ケアプランでは、各種アセスメントや施設サービス計画書、モニタリングが標準で搭載されており、それぞれの作成状況を利用者一覧形式で確認することができます。
同じく「施設系サービスシステム」の栄養ケアプラン・食事オーダーでは、栄養ケアプランの作成状況を利用者一覧形式で管理し、アセスメントやモニタリングが必要な時期になると警告表示が出る他、食数表を自動で作成してくれます。
なお、「Quickけあ2」の介護ソフトの料金については、個別のお問い合わせが必要です。
※「Quickけあ2」はスタンドアロン型、クライアントサーバー型、WAN型、レンタルサーバー型から選択可能です。
「Quickけあ」の口コミ・評判
「Quickけあ」の介護ソフトの口コミ・評判を幾つかご紹介します。注)ここでの口コミ・評判は「Quickけあ2」ではなく、1つ前のシリーズ「Quickけあ」の口コミです。
【総合満足度】★★★★★
ログイン後、全ての項目が可視化されており、ストレスなく作業を行えています。
手書きと比べて断然使いやすく、無駄な手間が省けており全く不満点はありません。
掲示板が見にくいくらいです。(特別養護老人ホーム:介護士)
【総合満足度】★★★☆☆
日々の記録の入力等で紙が減った事で、保管場所の確保に苦労しなくなった。
現場で使用する分には問題ないが、使い込んでいくとカスタマイズ出来ない事にストレスを感じる事がある。これから色々な事が組み込まれて、バージョンアップしていく必要があると思う。(特別養護老人ホーム:介護職員)
介護ソフトの失敗しない選び方
介護・福祉の現場は、事業所によって規模や種類が異なります。それぞれの職場に最適な介護ソフトを導入するためには、以下のポイントを確認しながら選ぶようにしましょう。
- 介護ソフトに搭載されている機能
- 介護ソフトの種類
- 介護ソフトの料金(料金体系)
介護ソフトの機能
ケア記録などの基本的な性能は、どの介護ソフトにも搭載されていますが、他にベッド管理、送迎管理などが必要であれば、それらも搭載されている介護ソフトを選びましょう。
オーブンレンジや炊飯器の機能などと一緒で、全く使わない機能が搭載されていることで高額な料金になっていると、コストの無駄が発生してしまいます。
基本機能はシンプルで、なおかつオプションで自由に追加することができると「本当に必要な機能のみが搭載された介護ソフト」を導入することができます。
同時に、いつでもオプションを追加できるか?なども、確認しておくと安心です。
介護ソフトの種類
介護ソフト・介護システムには「パッケージ型」と「クラウド型」があります。
パッケージ型
大きな違いは導入形態で、「パッケージ型」はCD-ROMなどから事業所のパソコンにソフトをインストールし、インストールが完了した端末であれば、インターネット環境に関係なく利用することが可能です。
ただし、「パッケージ型」の介護ソフトは導入の際に一括で料金を支払うケースが大半で、月額料金が発生しない代わりに、初期費用が大きくなります。
また、ソフト以外にもサーバーなどの費用も掛かるので、それらを含めてトータルの金額で比較する必要があります。
クラウド型
一方、「クラウド型」はインターネット環境があれば、時間や場所の制限を受けずに利用することができます。パソコンだけではなく、スマホやタブレット端末から使えるサービスも多く、時間を有効に使えます。
また、「クラウド型」の介護ソフトは月額の利用料が掛かる一方で、導入時のコストを抑えられるため、規模が小さい事業所や短期間の利用におすすめです。
最近の主流は「クラウド型」の介護ソフトで、一部にはセキュリティ面を不安視する声もありますが、一般社団法人 ASP・SaaS・AI・IoTクラウド産業協会による『ASPIC IoT・AI・クラウドアワード』で受賞している介護ソフトもある等、ほとんどのソフトで強固なセキュリティ対策が施されているので問題ありません。
介護ソフトの料金
介護ソフトの料金は、事業所の規模(もしくは運用規模)や導入するシステムの種類、オプションなど様々な条件で決定されます。
たとえ、公式サイト等に料金表が掲載されていても、具体的な金額については個別のお問い合わせが必要です。2~3社に見積もりを貰い、機能や料金などを比較しましょう。
※無料でデモが行えるソフトもあります。
【まとめ】介護ソフトのランキングと選び方
今回は、当サイト【フクロウ介護】が独自で収集したアンケート結果を基に、人気の介護ソフトをランキング形式で紹介しました。
公益財団法人 介護労働安定センターが行った介護労働実態調査では「介護従事者の労働条件・仕事の負担に関する悩み」として『人手不足』がトップに挙げられ、このような事態を改善すべく、厚生労働省も「介護職のイメージ刷新等による人材確保対策強化事業」で人材確保に力を入れていますが、これによって今すぐ人手不足が解消されることは難しいと考えられます。
効率的に介護ソフトを使うことで、貴重な人材の流出を防ぎ、充実した介護サービスを提供できるように、しっかりと比較・検討しましょう。【介護ソフト16選】評判・口コミを徹底比較!もご覧ください。
- 数多くの介護ソフトが販売されているが、現場に見合ったソフトを選ぶことが大切
- 介護ソフトの選び方としては「機能」「種類」「料金」が重要ポイント
- 使わない機能が搭載されていて高額な製品よりシンプルで自由に追加できるソフトが◎
- 導入事業所数をはじめとする実績も目安の一つに!
- 具体的な料金は個別の問い合わせが必要
- クラウド型の介護ソフトであれば比較的コストを抑えられる
- 見積もりは1社に絞らず、2~3社から貰って、しっかり比較を!