今回は、【介護施設の防犯カメラ】メリットとデメリットをご紹介します。
【介護施設の防犯カメラ】役割や目的とは?
防犯カメラとは、遠隔で映像を確認したり、映像を記録して過去の状況を確認できるようにするための、設置型のカメラです。
防犯カメラを設置する目的は、主に以下の3つです。
- 監視することで、犯罪や不正の抑制が行える
- 録画し記録することで、将来のトラブルに備える事ができる。
- 遠隔で映像をリアルタイムで目視できる。施設の管理強化の為。
介護施設においても、外部からの侵入者や介護者自身が起こす犯罪で、入居者に危害が加えられるケースは多々あります。また、施設で働くスタッフが入居者やその家族から訴えられるケースもあります。
そこで、介護施設でも防犯カメラ設置のメリット・デメリットはどのようなことが想定されるのか、ご紹介します。
【介護施設の防犯カメラ】メリット・デメリットとは?
1.介護者にとってのメリット・デメリット
メリット |
- 介護事故があった際に、後から状況を確認することができ、原因究明を密に行える。
- 日々の入居者の行動に不安要素がある際、ご家族様へ説明を行う時に、映像で実際の状況を説明を行える。
- 犯罪者が侵入しようとする際、防犯カメラをある事で抑制に繋がる。また、侵入したという証拠を残す事ができる。
- 介護事故の冤罪を防ぐ事ができる。
- 介護者の業務を監視することで、より効率的なマネジメントを行う事できる。
- 介護者の過度で危険な介護業務を発見でき、指導することができる。
- 映像を集約して確認できるようにすれば、一人で多くの居室や共有スペースを一度に確認できる。
- 夜間の見守りがを効率的に実施できる。
|
デメリット |
- 業務を監視される事自体が、介護者からすると不快である。
- 常に気が抜けないという状況を作ってしまい、介護者の心的疲労の原因となる。
- 労働者の業務中のプライバシーを侵害し、非常に窮屈な職場形成に繋がる。
|
2.入居者(ご家族)にとってのメリット・デメリット
メリット |
- 実際に過去の事件で、介護者からの虐待や侵入者からの殺人・傷害行為があったので、それらの抑止になり安心できる。
- 徘徊して、行方不明の不安あるため、見守りとして活用できる。
- 入居者同士のトラブル防止になる。
- 転倒事故などがあった際、介護者の業務怠慢を隠蔽されないよう、証拠を確認できる。
|
デメリット |
- 常に監視されることは、者のプライバシーを侵害する。
- 日常の会話を記録されるのは、恥ずかしい。
|
【介護施設の防犯カメラ】設置の際の注意点とは?
介護者・入居者ともにメリット・デメリットがあります。その為、設置の際はどのように運営するのか設置場所などを事前に、介護者・入居者・ご家族へ説明し、承認を頂く事は必須です。
また、設置後は以下の事に注意してください。
- 個人情報流出の防止
- 設置場所
1,個人情報流出の防止
防犯カメラを設置すると、介護者・入居者のプライバシーに関わる記録が残る事は防ぎようもありません。そのため、情報を外部に流出させないための体制やルールを明確に決める必要があります。
職員全員のコンプライアンス意識を上げる講習や研修を具体的に実施してください。
2.設置場所
設置場所については、事前に確認が必要です。ご家族の了承が頂けていない場合は居室付近は避け、正面玄関やその他の出入口付近にするなど工夫が必要です。
また、設置用途に基づき、効果的な設置場所を十分に検討してください。
【介護施設の防犯カメラ】設置についての情報
介護施設への防犯カメラ設置については、国からの補助金対象になるケースがあります。事前に設置用途をまとめ、メーカーや販売代理店へ相談をしましょう。
また、プライバシーを侵害しないシルエットカメラやセンサー類などもあります。幅広く選定を行い、適切な施設運用へご活用ください。
大手の福祉用具メーカーに勤務する、入社10年目の男性営業マン。お客様からの評判は良いが、とにかく漢字が苦手。「嚥下」「拘縮」「褥瘡」がどうしても書けず、今年中に漢字検定2級の合格を目指している。漢字以上に人間関係が苦手で、「上司は二の次三の次」を地で行く、不器用で真面目なサラリーマン。