自宅でも施設でも、大きなリスクを伴うハプニングが転倒です。残存能力を活かし寝たきりを防止することと転倒を予防することは、往々にして相反する選択となる場合があります。想定されるリスクを回避しながら離床する時間を増やすことが、生活を充実させるために必要な調整項目となります。
今回は転倒リスクを軽減させるシーホネンス株式会社の離床センサーと見守り介護ロボットを紹介します。
目次
シーホネンス株式会社
<シーホネンス株式会社ホームページより引用>
シーホネンス株式会社は1996年に設立された、医療・介護用ベッドを中心とした製品を取り扱う会社です。前身である関西製作所は1957年に設立され、60年以上の歴史を持っています。ベッドフレームから国内生産を行なっている会社としては西日本唯一のベッドメーカーです。
品質向上に日々取り組んでおり、取扱ベッドについてはJIS規格を取得。本社のある大阪府では製品品質や高いぎじゅによって「おおさかものつくり企業」に選定されています。
シーホネンスの語源はタツノオトシゴを意味する「シーホース」と、誠実さを表す「オネスト」を組み合わせてできたネーミングです。いつも立っているように生活するタツノオトシゴにちなみ、一日も早い離床を願い、誠実に取り組む思いから名づけられました。
離床センサー「iサポート」
<シーホネンス株式会社ホームページより引用>
シーホネンス株式会社の離床センサー「iサポート」は、ベッド内蔵型という新しいタイプの離床センサーです。従来の体圧感知型はマットレスに敷くことで使用するため、センサーがずれていると反応しないことがありました。
iサポートはベッドそのものにセンサーが内蔵されているため、ずれによる誤動作や誤報が起こりません。また不要な配線も省かれるため、引っ掛かりによる転倒リスクも軽減できます。
センサー設定もかんたん操作でラクラク
iサポートのセンサー設定はリモコンひとつでとっても簡単。
- 起き上がり
- 離床
- 見守り
それぞれの設定はボタンひとつで行うことができ、機械の扱いになれていない支援者にもご利用者に合わせた設定が可能です。
安心のロック機能や実証された高検知率がポイント
リモコン裏にはダイヤルキーを使用して設定する誤動作防止用のロック機能もついており、ご利用者が誤って操作しセンサーが反応しなくなることを防ぎます。
検知率はなんと90%以上。あらゆる使用パターンを検証し、起き上がりについては91%、離床については99%の検知率を実証しています。
見守り介護ロボット「aams」
<シーホネンス株式会社ホームページより引用>
見守り介護ロボット「aams」はエアー式のセンサーで、マットレスの下に設置して使用します。マットは熱さ12mmとコンパクトなため、臥床してもほぼ異物感を感じません。
感知した体動・呼吸・心拍・離床をセンサーユニットを介し情報を伝達します。
使用状況を一覧で確認可能
複数のご利用者に対し、現在の使用状況をモニターで一覧として確認できます。体動や離床はもちろん、呼吸状態から睡眠の深さまでを検知しアイコンで表示。心拍数も表示されるため、離れた場所からも安心して見守ることができます。
最大30日間の睡眠記録を作成可能
個々の利用者に対し、検知した記録を表やグラフで表示します。最大30日分の経過を確認できるため、夜間の睡眠状況をおおまかな表現だけでなく根拠を持って説明することができます。
家族への説明のほか、睡眠導入剤などを処方している医師に向けても効果を示すことが可能です。
適切なセンサー使用でADL向上を
身体拘束とも言われがちなセンサーですが、適切に用いることで転倒リスクを大幅に軽減し、結果としてリハビリ効果の最大化・ADLの向上へつなげていくことも可能な製品ではないでしょうか。
センサーも日々進化し、生活になじむデザインのものが増えてきています。シーホネンス株式会社の離床センサーや介護ロボットで、安全に見守りながら残存能力を活かせる生活を目指しましょう。
大手の人材会社に勤務する、入社6年目の女性営業マン。社内では『医療介護業界の情報通』として鳴らし、業界の主要人物とのパイプも持つ。ネットワークの拡大を目指して、フクロウ介護のライターとして今後さらなる活躍が期待されている。趣味は囲碁と将棋、最近は麻雀の勉強にも励む。