株式会社メディカルプロジェクトのセンサー3タイプをご紹介

高齢者が要介護状態となる原因のひとつが「転倒」です。その割合は全体のおよそ12%といわれ(内閣府 平成30年版高齢社会白書より)、自宅・施設どちらでも起こり得る可能性があります。

今回は身近に潜む転倒の危険性を、いち早く察知するために開発されたセンサーをご紹介します。

株式会社メディカルプロジェクト

株式会社メディカルプロジェクトホームページより引用>

株式会社メディカルプロジェクトは、1982年に静岡市で設立された医療機器や医療用品の製造・販売を主とする会社です。センサー類をはじめとして、シーネやミトン、抑制帯など医療現場になくてはならない製品を取り扱っています。

長年培ってきたセンサー製品の生体情報検知技術を用い、最近では獣医学や自動車へ応用した製品開発にも取り組んでいます。

センサー製品

株式会社メディカルプロジェクトが多く手掛けている製品がセンサーです。目的や対象に合わせてセレクトできるよう、多岐に渡る製品を取り扱っています。

離床センサー

株式会社メディカルプロジェクトホームページより引用>

医療や福祉の現場で馴染みのあるセンサーといえば、離床センサーではないでしょうか。メディカルプロジェクト社が取り扱う製品には、体圧を感知して知らせるマットセンサーやベッドセンサーの他、クリップが外れることで知らせるクリップセンサーがあります。これらは有線タイプ以外にワイヤレスタイプもあり、配線が煩雑になることで起こり得る転倒リスクを予防することができます。

そのほかにも赤外線やビームが遮断されると感知するタイプや、身に着けたIDタグを感知することができるタイプもあり、環境やご利用者の状況によって選択できる幅が広いことが魅力です。

注目商品はスタッフや来客には反応しないマットセンサーセレクトプラス。ベッド上に対象者がいる時にスタッフが踏んでも作動せず、対象者が足を下ろした時にだけ反応するセンサーとなっています。そのためスタッフがベッドサイドに近づくたびにスイッチを切る必要がなく、必然的にスイッチの入れ忘れが予防できます。

見守りセンサー

株式会社メディカルプロジェクトホームページより引用>

マットレスの下に設置し、呼吸・脈拍・体動を感知することができるセンサーです。マットレスの下に設置するため臥床した時の違和感が少なく、褥瘡予防マットレスやエアーマットでもしっかり感知します。感知したデータはWi-Fi通信でパソコン等の通信機器とつながることができ、経過の観察やデータの確認が可能です。バイタル異常の際にアラームを鳴らすこともできます。

ベッド上での生活が長時間となる反面、ちょっとした変化にいち早く対応することが求められるターミナルケア期などに有効な機器です。

浴槽見守りセンサー

株式会社メディカルプロジェクトホームページより引用>

年間17,000人の死亡例がある入浴中の事故。交通事故よりも多い浴室の危険を防ぐため、浴槽見守りセンサー「バスセーフ」は入浴中の対象者を見守ります。

バスタブの底下に設置されたマットセンサーが呼吸・脈拍・体動を感知し、浴槽ふち付近に設置されたビームセンサーで浴槽への出入りを検知します。検知されたデータは受信機へと送られ、異常があればアラームでのお知らせが可能です。入浴時間を設定しておくことでもアラームを鳴らせるため、長風呂での事故を予防することができます。

パソコンでの集中管理も可能なため、浴室が複数に及ぶ大規模施設等でのチェックも可能です。できる限り自立した入浴を、プライバシーも守りながら安全確認できるシステムとなっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。病院や施設で多く利用されているセンサーですが、便利な反面身体拘束として適宜使用の見直しがもとめられるものです。適切に使用することでご利用者の安全を見守り、結果として自立した生活を送って頂くための配慮が詰まった製品となっています。

今回は株式会社メディカルプロジェクトのセンサー製品についてご紹介しました。

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