【介護リフトの種類】場所別4パターン

介護リフトにはどのような種類があるのか?

①ベッド用介護リフト

【引用】パラマウントベッド株式会社公式サイト

ベッド下に設置しベッドサイドに吊り具部分が出てくるように調整します。耐荷重もしっかりしている為、大柄な方でも安心して使用できます。

使用用途としては、ベッド上から車いすへの移乗などの際に、要介護の方の体を持ち上げて移動する目的で使用されます。

特殊寝台を使用しており、起き上がる動作は出来ても、ご自身でベッドから降りて移乗できない場合、介助者が抱えて移乗する必要があります。

それを繰り返すと介助者が腰を痛めてしまうなど負担が大きくなります。ベッド用リフトを使用することで介助者の負担を大幅に削減できます。

ただ、部屋の床が畳の場合はフローリングに変更する必要がある、リフトが回転するだけのスペースが必要などの条件が必要です。

②車用介護リフト

【引用】有限会社イフ公式サイト

後付けが可能な車用介護リフトです。現在お使いの新車や中古車へ取り付けることができます。車の座席への移乗は足部がうまく収納できなかったりなど困難が多く、事故の原因にも繋がります。

また、移乗後に車いすを別で収納する事が必要で介助者の負担が大きくなります。その点、車いすに座ったまま車に乗り込む事のできる車用リフトは介助者の負担を軽減させることができます。

また、要介護の方も動作が少ない為、負担を軽減させることに繋がります。

③トイレ用介護リフト

【引用】TOTO株式会社公式サイト

便座が電動で昇降し、立ち座りをサポートしてくれます。立つ際に便座が上がりますので、介助者が狭い空間で無理をすることがなくなります。

既存の便器に取り付けできるので、工事の必要もありません。ただ立ち上がりを補佐してくれるリフトの為、要介護度によっては使用できません。要介護度にあった選定が必要です。

④浴室用介護リフト

【引用】TOTO株式会社公式サイト

既存の浴槽へ取り付け可能な浴室用介護リフトです。浴槽内での立ち上がりを補佐してくれます。

操作も【上がる】【下がる】の2つだけなど、簡単操作のタイプが多く、だれでも簡単に操作できるところも良いポイントです。

また、浴槽をまたいで入ることができない方も介護リフトへ座りながら、体を反転するだけで入浴することが可能です。

ひざへに負担が少ない為、お風呂に入ることが負担な要介護の方にもピッタリです。ただ、体重が100キロを超える大柄な要介護の方はリフト部分の座幅などにも要注意です。

 

 

介護用リフトを選ぶ際のポイント

①使用する空間の広さは確保できるか?

寝室・トイレなど、使用する部屋にて設置するスペースを余裕をもって確保できるかの事前確認は必ず必要です。特に天井高さや形状によっては、リフトの回転スペースを確保できないなど考えれる為、注意が必要です。

また、使用中に天井、壁、床にリフトをぶつけてしまい、大切な家具や天井の電気や壁紙を損傷させてしまう事もよくあります。使用する空間の事前確認は念入りに行いましょう。

②床の状態は?

介護用リフトを使用する床は必ず平面でないといけません。ちょっとでも傾きがあったり、段差があると使用中の重大事故に繋がります。

畳の床では使用ができない為、介護用リフトを使用する場合は、フローリングへの回収工事が必要です。また、同時に壁などに万が一の際に掴むことのできる手すりも取り付けをオススメ致します。

 

一人ひとりのQOLを考えた提案が大切

介護用リフトは、要介護の方の生活をあくまでも補佐する役割です。つまり、要介護の方のADLより過剰な介護となってしまう介護用リフトの選定は要介護の方のADL低下を招きます。

あくまで自分でできることはそのまま残し、負担になりすぎない為に介護用リフトで補佐できるような選定を行いましょう。また、施設管理者だけで決めず、担当介護士や看護師とよく相談してから選定される事をオススメ致します。

 

 

 

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