日本の平均寿命が着々と右肩上がりの中、2000年にWHOが健康寿命を提唱して以来「いかに健康で生きるか」に注目が集まっています。健康寿命を延ばすために必要と言われているのが、定期的な服薬管理、栄養バランスの取れた食事に加え欠かせないのが適度な運動です。
今回は運動器具を通して健康的に長生きするための「カラダ100年プロジェクト」を展開するセノー株式会社を紹介します。
セノー株式会社
<セノー株式会社ホームページより引用>
セノー株式会社は体育機器器具の設計・施工・販売を行う会社です。元々は農機具を取り扱っていましたが、小学校などの体育館に必ずあった肋木(ろくぼく)を製作したことをきっかけに学校用の体操機器取扱に進出することとなります。品質の高さからセノーの名前は広く知られることとなり、オリンピック含め国際大会などの競技用器具を手掛けたことで世界が認める品質となりました。2012年にはスポーツブランドとして有名なミズノグループに加わり、より一層活躍の場が広がっています。
高い水準と緻密な設計で信頼される競技用器具の他にも、スポーツジムなどで使用されるエクササイズ器具も手掛け、運動を通した健康の創造を目指しています。
カラダ100年プロジェクト
<セノー株式会社ホームページより引用>
セノー株式会社が手掛ける「カラダ100年プロジェクト」は、運動を通して健康な人生を送るためのプロジェクトです。ミズノグループが培ってきたスポーツ科学に、セノーの機器設計が加わることで多くの人に無理なく運動継続ができる仕組みづくりを行なっています。
100年歩けるカラダへ
年齢を重ねていくと、筋力の低下や可動域の制限により同じ動作を取る場合でも身体の負担が変化します。いままでは負担を感じなかった運動でも疲れや痛みを感じるようになり、運動することを止めてしまうことも。セノー株式会社が取り扱うトランクソリューションは、身体にかかる負荷を軽減しながらも必要な部位のトレーニングを促進するアシストベルトです。
その他に接地時の衝撃を緩和したトレッドミル「ラボードXLS」や、負荷の調整を行うことで心疾患患者のリハビリにも用いられる「ニューステップ」など、無理なく続けられる機能を持ったトレーニング器具があります。
100年考えて動くカラダへ
年齢を経るにつれて、転倒とともにリスクが高まる認知症。適度な運動に合わせ、記憶力や判断力を使う問題を解いていくことが認知症予防に効果的という調査結果があります。セノー株式会社では視覚を使ったトレーニングで瞬発力・判断力を鍛える「スープリュームビジョンL」を開発し、子どもから高齢者まで幅広く使用できる器具として脳の活性化を図っています。
100年美しいカラダへ
筋力低下や胸腰椎の骨折により、背中が曲がる円背(えんぱい)を起こしている高齢者は少なくありません。上半身を伸ばしきることができにくくなるため生活しにくくなり、できていた家事もできなくなるといった悪循環に陥ってしまいます。
前述したトランクソリューションをはじめ、セノー株式会社の取り扱い商品には姿勢に関する各部の筋肉を鍛える器具が揃っています。
カラダ資本で生涯現役
運動を継続することが健康にいいことと分かっていても、続けることはなかなか難しいこと。運動をすることで一番の難関である「継続」について、スポーツとともに成長を遂げてきたセノー株式会社だからこそ分かることがあります。
介護保険制度においても介護予防に重点が置かれ、可能な限り住み慣れた地域で生活する地域包括ケアシステムの構築が求められています。健康寿命を延ばすことが地域包括ケアシステムにおいても重要な要素となり、いきいきとした社会づくりの第一歩です。
今回はセノー株式会社が取り組む、無理なく継続するための「カラダ100年プロジェクト」をご紹介しました。
大手の人材会社に勤務する、入社6年目の女性営業マン。社内では『医療介護業界の情報通』として鳴らし、業界の主要人物とのパイプも持つ。ネットワークの拡大を目指して、フクロウ介護のライターとして今後さらなる活躍が期待されている。趣味は囲碁と将棋、最近は麻雀の勉強にも励む。