BionicM株式会社
<BionicM株式会社ホームページより引用>
BionicM株式会社はロボット技術の研究開発や実用化に力を入れている会社です。元々は東京大学情報システム工学研究室でパワード義足の研究をしていましたが、2018年から株式会社になりました。
BionicM株式会社では今ある義足の問題を解決するため、高機能ロボティック義足の開発や生産、販売を行っています。ロボット技術と人間の体を上手く融合することで、新たなイノベーションを起こしてきました。
「すべての人々のモビリティにパワーを」をミッションに、BionicM株式会社は義足ユーザーがより快適な生活を送れるよう努力を続けています。
「BionicM」とは
<BionicM株式会社ホームページより引用>
BionicMとは、BionicM株式会社が開発した動きやすさに優れたパワード義足です。ロボット工学と生体工学が使用されていて、ユーザーの動きをサポートしてくれます。
BionicMのきっかけ
BionicM株式会社の代表取締役社長は、9歳の時に病気で右足を失いました。その後長く松葉杖を使った生活を過ごしていましたが、交換留学した際に義足と出会います。
義足を利用して生活が一変した社長は、大学で二足歩行ロボット技術を応用したパワード義足の開発を始めました。人間がもっとスマートに移動できる世界の実現を目指し、足が不自由な人や高齢者でもモビリティにパワーをもたらす世界を目指しています。
BionicMの機能
BionicMは、大きくパワード足部とパワード膝継手があります。それぞれ様々なセンサーがついていて、装着者の動きや佇まいを認識しています。義足自体が動力で利用者の動きをサポートしてくれる所が、とても画期的といえるでしょう。
パワード足部では、以下のような特徴があります。
- つま先の蹴り出しをモーターでサポートしてくれる
- 底背屈制御で安定性が高い
- 階段や坂道など環境を認識し足首の動作コントロールする
パワード足部を利用することで、スムーズに階段の上り下りができるようになります。またパワード膝継手の特徴をまとめてみました。
- 動力による膝折れを防止が期待できる
- 膝を曲げるサポートをしてくれるのでつまずくことが減らせる
- 椅子を使う動作ができるようになる
BionicMを付けると、今までは難しかったアクティブな動きもできるようになります。移動が簡単になれば、義足ユーザーのQOLの向上に繋がるでしょう。
BionicMの受賞・採択歴
BionicMは、数々の賞や採択に選ばれています。輝かしい受賞歴は、世間からBionicMに注目が集まっている証といえるでしょう。主な受賞や採択は以下の通りです。
- 2020年6月…厚生労働省「令和2年度障害者自立支援機器等開発促進事業」採択
- 2020年10月…Red Dot Award: Design Concept2020グランプリ「Luminary」受賞
- 2019年11月…「The 2019 Innovation Nanshan Entrepreneurship Star Contest」2位&イノベーション企業賞
今後も数多くの賞や採択に選ばれることが期待され、さらなる普及が望まれます。
まとめ
義足は福祉用具として一般的になりつつあるものの、まだまだ改善の余地があります。BionicMはロボット工学と生体工学を上手く組み合わせた画期的なアイテムです。
義足の新たな可能性を感じさせるモビリティソリューションを提案してくれています。高い技術力と長年の研究から誕生したBionicMは、高齢者や体の不自由な方のアクティブな動きをサポートして、心身がより豊かにしてくれるアイテムといえるでしょう。
介護施設での勤務歴8年目の通称「カリスマ介護士」。卓抜した介護技術はもとより、看護師からも一目置かれる医療知識も兼ね備える。マネジャーへの昇格を頑なに拒み、あくまでも現場のケアにこだわる。最近は企業からの協力依頼が引っ切り無しにあるため、理事長や施設長から妬まれているのが玉に瑕。