【入浴用リフトの価格と評判】リフト浴はお風呂場のサイズに要注意

介護施設向けリフト浴用機器の価格と評判

1)モリトー【つるべーシリーズ F1セット】

【引用】:株式会社モリトー ホームページ

長所
  • シンプルな設計で場所を取らず、ユニットバスにも使えます。
  • アーム、モーターを取り外すことが可能です。使用しない方の入浴時に邪魔になりません。
  • 床、壁にネジや釘を使用しません。
  • 支柱高さ1850mm~2400mm
定価 本体価格 510,500円(税別)

2)アクションジャパン【ラクヨクーン】

【引用】株式会社ヤマシタ ホームページ

長所
  • 浴槽の中に吸盤で簡単に取り付けることができます。
  • 背もたれ付きで安心して入浴できます。リフト昇降中も安定した姿勢で安心できます。
  • コントローラーは水に浮かぶ設計になっています。
  • 電気工事などは不要です。
  • 幅380mm 奥行730mm 高さ1010mm
  • 許容重量130kg
定価 本体価格 298,000円(税別)

3)TOTO【バスリフト】

【引用】:TOTO株式会社 ホームページ

長所
  • 電動で座面が昇降する、取り付け型のリフトです。
  • 浴槽での立ち座りをサポートします。
  • ワイドシートセットにすることで、大柄な方でも安心して座れます。
  • 幅645mm~760mm 長さ575mm 高さ150mm
  • 最大荷重100kg
定価 本体価格 331,000円(税別)

 

 

4)アビリティーズ・ケアネット【マルチリフト】

【引用】:アビリティーズ・ケアネット株式会社 ホームページ

長所
  • オールステンレス製で耐水性が高いです。
  • 電動昇降式で電装部品は高い防水等級IPX5を採用しております。
  • 高く吊り上げることが可能です。
  • 居室でも使えます。
  • 高さ1695mm 最低時575mm
  • 最大130kg
定価 本体価格 880,000円(税別)

5)精工技研【バスラック スタンダードタイプ】

【引用】:精工技研株式会社 ホームページ

長所
  • 浴槽をまたいで移乗できます。
  • 手動式で軽く簡単に操作できます。
  • 移動時に揺れがありません。
  • 浴槽1100mm以上 浴室1800mm以上
定価 本体価格 1,760,000円(税別)

6)ミクニ ライフ&オート【浴室セット】

【引用】:株式会社ミクニ ライフ・オート ホームページ

長所
  • 支柱を設置し本体ユニットを取り付けるだけの簡単に設置できます。
  • 多関節アームの為、可動範囲が広く脱衣場など幅広い同線を確保できます。
  • 無線リモコン対応です。
  • 高さ2500㎜
  • 省スペースの為、洗い場のスペースを広く活用できます。
  • 支柱を設置する際に、床にゴムブーツをしき専用接着剤で固定します。床に穴をあける必要がありません。
定価 本体価格 584,000円(税別)

 

 

介護施設のリフト浴用機械の選び方とは?

大前提として、入浴用リフトが向いているのは、座位・立位ができず自力の移乗が困難な方、補助があっても利用者の方の負担度合が高い方です。

  • 施設の利用者さんの体格を考え、入浴の際に多くの方が使用できる規格である
  • 浴室の広さにあったサイズ、また他の利用者の入浴時にスペースを妨げないようなリフトを選ぶ
  • 工事が必要なリフトと設置のみの場合があるため、状況に応じ必要なリフトを選択する

以上のことに留意して選んでみましょう!

 

 

 

【ベッド用リフトの価格と評判】要介護度も考慮に

介護施設向けベッド用リフトの価格と評判

1)モリトー【つるべーシリーズ】

【引用】株式会社モリトー ホームページ

長所
  • 様々なベッドに対応できるよう、長さ・幅の調整が可能です。
  • レイアウトを場面によって変更することが可能です。
  • 専用ハーネスあり。端坐位姿勢を保持することできます。
  • 支柱高さ1550mm アーム最上単高さ2050mm
  • 各オプションがあり、機能追加が可能です。
定価 本体価格 500,500円(税別)

2)いうら【IL-220】

【引用】株式会社いうら ホームページ

長所
  • 耐荷重120kg 大柄な人でも安心して使用できます。
  • ベッドを持ち上げることなく、置くだけで設置できます。
  • 15度間隔でアームロックが可能です。揺れを抑え、介助が安全に行えます。
  • 支柱高さ1555mm アーム最上単高さ2205mm
定価 本体価格 510,000円(税別)

 

3)竹虎【かるがるプチV 標準セット】

【引用】株式会社竹虎 ホームページ

長所
  • さまざまな場所に設置可能な組立式のリフトです。
  • 住宅改造工事は不要です。10分程度で組み立てることができます。
  • 2本の支柱で支える為、安定感があります。
  • 横の移動が軽く手を添えるだけで可能です。
  • バッテリーが充電式です。
  • 耐荷重150kg
定価 本体価格 650,000円(税別)

 

 

4)竹虎【かるがるⅤ】

【引用】株式会社竹虎 ホームページ

長所
  • 部屋を跨いで、移動できます。
  • 天井の高さに違いがあっても、スムーズに移動できます。
  • バランスを取って、水平に保つ事が可能です。
  • 耐荷重220kg
  • つり上げ高さ2080mm
  • 介護シーンに合わせて、組み合わせは自由です。住環境や要望に合わせて、個別にプランニングできます。
定価 本体価格 820,000円(税別)

5)パラマウントベッド【KQ-781】

【引用】パラマウントベッド株式会社 ホームページ

長所
  • 剛性が高く揺れの少ないアルミフレーム製です。
  • コードレスタイプです。
  • 耐荷重205kg
  • 昇降時の揺れが少ない設計になっております。
  • ベッドメーカーの為、同メーカーで合わせやすいです。
  • 支柱の高さが調整可能です。(1310mm~1410mm)
  • 低床タイプのベッドに対応しており、操作しやすいダブルキャスター仕様となっております。
  • リフトを支える支点が多く、安定性があります。
定価 本体価格 405,000円(税別)

6)シーホネンス【フリースパン】

【引用】シーホネンス株式会社 ホームページ

長所
  • 据置型レールリフトです。
  • 組立は簡単です。キャスター付きで移動もできます。
  • リフトの形状を選択できます。
  • レール長さを1500mm~5000mmまで選択できます。
  • 支柱高さは実際の天井高さに合わせて調節できます。
  • ベッドを挟む形で簡単に設置できます。簡単操作で水平移動が可能。
  • 剛性が高く揺れの少ないアルミフレーム製です。
定価 本体価格 1,200,000円(税別)

 

 

介護施設でのベッド用リフトの選び方とは?

設置の大前提として、設置場所の環境がとても重要です。設置場所の床は水平か、天井高さは均等か、室内の広さはリフトの可動域を考え十分かなど、事前確認をしっかりと行ってください。

  • リフトによって、大きさや可動域の違いがあるため、天井高さ、室内の広さにあった寸法・可動域のリフトを選ぶこと。
  • ベッドから車いすやベッドから椅子などの室内移動か、敷居をまたいでの移動なのか、目的に合ったリフトを選ぶこと。
  • 高額なものも多いので、要介護の方の状況変化にも対応できるリフトを選ぶこと。

以上のことに留意して選んでみましょう!

 

 

 

【車用リフトの価格と評判】車椅子利用者におすすめ

介護施設向け車用リフトの価格と評判

1)和光工業【Gシリーズ】

【引用】和光工業株式会社 ホームページ

長所
  • 要介護の方が車いすより降りることなく、楽に乗降できます。
  • 安全性重視のシンプルな設計となっております。
  • 音声ガイドがついている為、使用時も確認しながら操作できる為、安心できます。
  • オートフラッパー機能。
  • 非常用スイッチ付。
  • ハイエースやノア、ヴォクシーなどのファミリーカーに取付可能です。
定価 546,000円~(税別)

2)和光工業【Kシリーズ】

【引用】和光工業株式会社 ホームページ

長所
  • 要介護の方が車いすより降りることなく、楽に乗降できます。
  • 安全性重視のシンプルな設計となっております。
  • ワイヤレスリモコン付き。
  • 下降時にブザー音がなり、事故を防ぎます。
  • フラッパーの長さが延長されております。
  • 軽自動車を含む、ワンボックスカーに取付可能です。かなり多くの車に取付が対応しております。
定価 496,000円~(税別)

3)ラックス【ライラック】

【引用】有限会社イフ ホームページ

長所
  • 車種別の専用キットとして作らており、ラインナップされている車種であれば、大掛かりな工事は一切不要で取り付けることが可能です。
  • リフト仕様は「半自動タイプ」で昇降はリモコン操作です。
  • フラップは手動です。
  • 標準タイプの車いすを車内でワンタッチで格納できる装置付きです。
  • 車種によっては3列目シートを残したまま、取付が可能です。
  • コンパクト設計で取り回しがしやすいタイプです。
定価 688,000円(税別)

 

 

4)フィオレラ【F360スリムフィット】

【引用】有限会社イフ ホームページ

長所
  • 車のインテリアやエクステリアに違和感なく取付できるデザイン性があります。
  • 車内2列目への取付も可能です。
  • 格納時に社内へ90°回転させて、収納する事が可能です。
  • ワイヤレスリモコン付き。
  • 360kgまで対応が可能。
  • プタットは手動です。
定価 939,000円(税別)

5)ブラウンアヴィリティ【ターニーエボ】

【引用】ブラウンアヴィリティ ホームページ

長所
  • 車いすから助手席へと移乗する際のシートリフトです。これにより、車の助手席に直接乗り込む事が可能です。
  • シートへ着席後は簡単操作で、シートが要介護の方を持ち上げ、車内へと移動してくれます。
  • シートリフトは低床まで下がる為、移乗がしやすいです。
  • 完全に車外で移乗を行う事ができます。
  • 車いすに乗らない方でも、着席が困難な場合などに使用できます。
  • 車いすを収納するリフトではないため、対応車種が多いです。
  • スマートフォンのリモートアプリ対応の為、スマートフォンでの操作が可能です。
定価 1,480,000円(税別)

6)ブラウンアヴィリティ【カロリフト40】

【引用】有限会社イフ ホームページ

長所
  • 車いす収納の為の車用リフトです。
  • 最大40kgまで対応可能です。
  • 取り付けが簡単で、荷台のある車種がすべてが取付可能です。
  • 助手席や2列目シートにも取付可能です。
  • 車を乗り換えても装置を買い替えることなく移設が可能です。
定価 350,000円(税別)

 

 

介護施設での車用リフトの選び方とは?

大前提として、車用リフトを使用することに向いている方とは、車いす利用者の方、障害があり屈んだりすることに困難のある方です。

  • 車いすに座ったまま、車へ乗車したいか、車いすから移乗して直接シートへ座りたいか。
  • 車いすのタイプは標準型か、リクライニング型かなどの、車いすタイプによって選定が必要。
  • 福祉車両とする車の車種は何か。また、デザイン性を重視するか。

以上のことに留意して選んでみましょう!地域限定ですが、介護タクシーの開業コンサルタントもご紹介可能です。

 

 

 

【介護リフトの補助金】人材確保等支援助成金

介護リフト導入で使える補助金・助成金とは

「腰が痛いので仕事を辞めます・・」「腰痛が酷いので、しばらくお休みさせてください・・」

介護施設の経営者の方なら、一度はスタッフから言われたことがあると思います。中腰姿勢での作業や、利用者の移乗介助などの作業では、特に腰を痛めやすいです。

「介護リフトなどを導入できれば、職員の負担の軽減になるけど資金がない・・」こんな悩みを持つ経営者の方は少なくないでしょう。

今回は、そんな介護リフトの導入をする際に使うことできる人材確保等支援助成金を紹介していきます。

 

人材確保等支援助成金の制度内容とは

介護福祉機器の導入などを通じて、人材の確保と定着、魅力がある職場を作ることを目的とし、介護現場で働く方々の離職率の低下に取り組む事業主のための助成金制度です。

以下、厚生労働省のホームページを参考にご紹介します。

①対象となる介護福祉機器の範囲

介護浴槽導入で使える「人材確保等支援助成金」とは!?
引用:厚生労働省HP

②受給するための2つのステップ

(ステップ1)機器導入助成 (ステップ2)目標達成助成
介護労働者の身体的負担軽減のため、介護福祉機器を導入し、労働環境の改善がみられた場合に支給 介護福祉機器に適切な運用を経て、従業員の離職率低下が図られた場合に支給

 

【受給のポイント】

  • 介護福祉機器導入前後を比較し、労働環境の改善がみられた場合
  • 介護福祉機器導入前後を比較し、従業員の離職率低下が図られた場合

③受給額

機器導入助成 目標達成助成
支給対象費用の合計額(税込)25%(上限150万円) 支給対象費用の合計額(税込)20%(生産性要件を満たした場合35%)(上限150万円)

 

※支給対象費用とは・・・

  • 介護福祉機器の導入費用(設置費用等は除く)
  • 保守契約費
  • 機器の使用を徹底させるための研修費

④申請の流れ

導入・運用計画の作成・提出
(提出期間内に、介護福祉機器を導入する事業所の所在地を管轄する都道府県労働局へ提出)【ポイント】
計画書提出前1年間の離職率を記載。機器導入後の離職率を比較することで離職率が低下したのかを評価することに。

認定を受けた導入・運用計画に基づく介護福祉機器の導入・運用

介護福祉機器の導入効果の把握
(一定の導入効果がないと助成金は支給されません)

「機器導入助成金」の申請と受給
(計画期間終了後2ヶ月以内に申請)【ポイント】機器導入助成を申請するには、介護福祉機器を導入し効果的な介護業務が行われたかを把握するためのアンケートが必要になります。

「目標達成助成金」の申請と受給
(評価時離職算定期間終了後2ヶ月以内に申請)【ポイント】
計画期間の末日から1年間の離職率を記載することで、離職率が低下したのかを評価します。 

⑤申請に必要な離職率の低下とは

離職率の基準は、会社の雇用保険被保険者数に応じて変わってきます。また機器導入後の離職率は30%以下になっていることが必要です。

介護浴槽導入で使える「人材確保等支援助成金」とは!?

引用:厚生労働省HP

因みに離職率は以下の公式で求めることができます。

離職率(%)=一定期間内に離職した雇用保険一般被保険者÷雇用保険一般被保険者数×100

 

 

人材確保等支援助成金を上手に使おう!

人材確保等支援助成金は施設管理者にとって心強い存在です。特に介護浴槽は導入するとなると、500万円前後かかるものもあり、施設運営においては大きな出費となります。

人材確保等支援助成金を上手に使うことで、より良い介護浴槽の導入、そしてその先にある人材という一番大切な部分に予算を回すことが可能です。

1人でも多く、意志を持って働いてくれるスタッフを確保するためには、まず施設管理者自らが積極的に情報を取得しようとする気持ちが大事です。

 

 

 

【介護リフトの長所】ノーリフトケアの実践へ

介護リフトの長所とは?

ノーリフトケアとは、オーストラリア看護連盟が看護師の腰痛予防対策のために、1998年頃に提言したものであり、また、「ノーリフティングポリシー」とは、危険や苦痛の伴う人力のみの移乗を禁止し、患者・利用者さんの自立度を考慮した福祉用具使用による移乗介護を義務付けているものです。

日本においても、2008年頃にこの手法による介護が始まり、無理な抱え上げでの介護を原則行わない、という管理者側の働き方に対する改革が求められるようになりました。

 

介護リフト導入の長所

① 施設スタッフ編

介護の姿勢は身体、特に首や肩、腕などの部位に負担がかかりやすく、加えて介護現場での腰痛発症率は高く、7割ものの方が腰痛に悩んでいると言われています。

腰に負担がかかる姿勢で介護をすることで、腰の筋肉を酷使してしまい、慢性的な痛みを感じるようになるのです。長期間の腰への負担は、急性腰痛症(ぎっくり腰)の発症原因にもなり、結果として仕事を休まざるを得なくなります。

介護リフトを使うことで「持ち上げる」介助は不要となるため、腰痛を予防することができます。また、介助者の能力や体格に左右されずに移動でき、女性や小柄な方でも毎回同じ力で移動させることが可能です。

介護現場では、乗り移りの際に、皮膚の損傷や転倒事故が多く起こっています。介助者が、利用者様の怪我のリスクを常に気にかけることも精神的なストレスであり、介護リフトを導入することにより、このようなストレスの軽減につながることは明らかです。

したがって、介護リフトは、施設スタッフに対しても身体的、精神的にも優しい福祉用具なのです。

② 施設の管理者編

施設スタッフの腰痛による休職や離職が人手不足の直接的原因となっており、介護現場では、大きな問題として多く取り上げられていることが現状です。

介護リフトを導入することで、施設スタッフは怪我や疾患につながる動作を避けることができ、結果的により良い職場環境の構築につながります。

さらにリフト導入に関する研究では、人員補充のコストと時間の軽減による費用対効果の向上という面で長所があるということが立証されています。そのため、早くから腰痛発症のリスクを減らす環境の構築が重要となっています。

施設スタッフを守り、働きやすい環境を提供することで、結果的に継続的な就業が後押しされます。長期雇用による安定した施設運営は、利用者様に対する十分なサービスの提供につながります。

③ 施設の利用者さん編

無理な抱え上げなど力任せのケアによって、皮膚の損傷や褥瘡の悪化、骨折などを引き起こす場合があります。また、介助される側の筋肉の緊張が高まり、関節の拘縮につながってしまうなどの二次障害を引き起こす可能性もあります。

強い力がかからず、支えが安定している福祉機器であれば、利用者様に恐怖心を与えず安心して介護を受けられます。また利用者様は、リフトを使って身体を起こすことで、視界が広がり、自立への意識が高まることがあります。結果として、利用者様の活動範囲の拡大も期待できます。

具体的な事例として、実際に筋緊張の強い利用者さんにリフトを使用して介助を行った結果、臥位や座位の姿勢が改善したという報告があります。

したがって、利用者さんにとって安心できる介護は、ADL(日常生活動作能力)の維持や生活の質の向上にもつながるのです。

介護職の方だけではなく、利用者様にとっても負担軽減となるのがノーリフトケアの長所です。

 

 

3.まとめ

ノーリフトケアを導入することでスタッフ、利用者さんの両方に対して、安心安全な介護環境の提供することができます。このように介護リフトは、双方の負担を減らす手法の一つとして有効です。

お互いに苦痛が少なく快適に過ごせるようなアプローチ方法を、施設様全体で模索して頂ければ幸いです。

 

 

 

【介護リフトの種類】場所別4パターン

介護リフトにはどのような種類があるのか?

①ベッド用介護リフト

【引用】パラマウントベッド株式会社公式サイト

ベッド下に設置しベッドサイドに吊り具部分が出てくるように調整します。耐荷重もしっかりしている為、大柄な方でも安心して使用できます。

使用用途としては、ベッド上から車いすへの移乗などの際に、要介護の方の体を持ち上げて移動する目的で使用されます。

特殊寝台を使用しており、起き上がる動作は出来ても、ご自身でベッドから降りて移乗できない場合、介助者が抱えて移乗する必要があります。

それを繰り返すと介助者が腰を痛めてしまうなど負担が大きくなります。ベッド用リフトを使用することで介助者の負担を大幅に削減できます。

ただ、部屋の床が畳の場合はフローリングに変更する必要がある、リフトが回転するだけのスペースが必要などの条件が必要です。

②車用介護リフト

【引用】有限会社イフ公式サイト

後付けが可能な車用介護リフトです。現在お使いの新車や中古車へ取り付けることができます。車の座席への移乗は足部がうまく収納できなかったりなど困難が多く、事故の原因にも繋がります。

また、移乗後に車いすを別で収納する事が必要で介助者の負担が大きくなります。その点、車いすに座ったまま車に乗り込む事のできる車用リフトは介助者の負担を軽減させることができます。

また、要介護の方も動作が少ない為、負担を軽減させることに繋がります。

③トイレ用介護リフト

【引用】TOTO株式会社公式サイト

便座が電動で昇降し、立ち座りをサポートしてくれます。立つ際に便座が上がりますので、介助者が狭い空間で無理をすることがなくなります。

既存の便器に取り付けできるので、工事の必要もありません。ただ立ち上がりを補佐してくれるリフトの為、要介護度によっては使用できません。要介護度にあった選定が必要です。

④浴室用介護リフト

【引用】TOTO株式会社公式サイト

既存の浴槽へ取り付け可能な浴室用介護リフトです。浴槽内での立ち上がりを補佐してくれます。

操作も【上がる】【下がる】の2つだけなど、簡単操作のタイプが多く、だれでも簡単に操作できるところも良いポイントです。

また、浴槽をまたいで入ることができない方も介護リフトへ座りながら、体を反転するだけで入浴することが可能です。

ひざへに負担が少ない為、お風呂に入ることが負担な要介護の方にもピッタリです。ただ、体重が100キロを超える大柄な要介護の方はリフト部分の座幅などにも要注意です。

 

 

介護用リフトを選ぶ際のポイント

①使用する空間の広さは確保できるか?

寝室・トイレなど、使用する部屋にて設置するスペースを余裕をもって確保できるかの事前確認は必ず必要です。特に天井高さや形状によっては、リフトの回転スペースを確保できないなど考えれる為、注意が必要です。

また、使用中に天井、壁、床にリフトをぶつけてしまい、大切な家具や天井の電気や壁紙を損傷させてしまう事もよくあります。使用する空間の事前確認は念入りに行いましょう。

②床の状態は?

介護用リフトを使用する床は必ず平面でないといけません。ちょっとでも傾きがあったり、段差があると使用中の重大事故に繋がります。

畳の床では使用ができない為、介護用リフトを使用する場合は、フローリングへの回収工事が必要です。また、同時に壁などに万が一の際に掴むことのできる手すりも取り付けをオススメ致します。

 

一人ひとりのQOLを考えた提案が大切

介護用リフトは、要介護の方の生活をあくまでも補佐する役割です。つまり、要介護の方のADLより過剰な介護となってしまう介護用リフトの選定は要介護の方のADL低下を招きます。

あくまで自分でできることはそのまま残し、負担になりすぎない為に介護用リフトで補佐できるような選定を行いましょう。また、施設管理者だけで決めず、担当介護士や看護師とよく相談してから選定される事をオススメ致します。