介護ロボットポータルサイトの見守り・コミュニケーションをご紹介

介護ロボットポータルサイト

介護ロボットポータルサイトホームページより引用>

介護ロボットポータルサイトは、介護用ロボットを世の中に広め、普及させたいという思いから制作されました。令和3年から経済産業省や国立研究開発法人日本医療研究開発機構が始めた「医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靭化事業(ロボット介護機器開発等推進事業)」のサポートと広報の役割も果たしています。

前身事業には、「ロボット介護機器開発・導入促進事」、「ロボット介護機器開発・標準化事業」もありました。提供されている情報は、国や自治体、企業など様々な視点によるものです。介護を受ける人の自立支援や介護する人の負担を減らすというテーマの解決が、介護ロボットポータルサイトの願いです。

見守り・コミュニケーションとは

介護ロボットポータルサイトホームページより引用>

見守り・コミュニケーションとは、介護ロボットポータルサイトが開発機器の中でも重点分野の一つに挙げている分野です。介護ロボットポータルサイト内では、各メーカーの開発や製品化をしている様子が紹介されています。

重点分野の定義もまとめられていて、介護ロボットに対する理解が深まります。

介護施設見守りの特徴

介護施設型見守り支援機器とは、介護施設内でセンサーや外部通信機能を使って見守りを行う機器やプラットフォームのことです。具体的には、以下のように定義されています。

  • 一人だけでなく二人以上を同じタイミングで見守ることができる
  • 問題が起こった時に同時に2人以上の介護従事者に情報を伝える
  • 時間関係なく利用できる
  • 要介護者が想定外の行動をとった時に介護従事者に伝える
  • 要介護者のボタンを押すや声を出す様子だけ以上の情報を引き出す
  • 機能の拡張やソフトウェアと接続ができる

開発中の商品も多く、今後の展開が期待されています。

在宅介護見守りとは

在宅介護見守りは、在宅介護のサポートになるロボット機器のプラットフォームのことです。特に力を入れて開発されているポイントは、以下の通りです。

  • 部屋は一部屋だけでなく二部屋以上見守られる
  • お風呂でも見守りできる
  • 暗い中でも利用できる
  • 介護される人は持ち歩いたり、身に付けたりする必要はない
  • 介護者の自発的な動き以上の情報を求める
  • 介護者が怪我や体調不良になった場合は情報共有できる
  • 他の機器やソフトウェアと接続ができる

開発中の事例として、以下のような事例が紹介されています。

  • (株)ソルクシーズ…見守り支援システム「いまイルモHI」
  • 株式会社エイビス…在宅介護みまもり支援システム
  • 株式会社ネットワーク21…独居高齢者の見守り・転倒検知システム

在宅介護見守り分野の発展は、自宅で過ごしたいと考えている高齢者の強い味方になるでしょう。

コミュニケーションについて

コミュニケーションとは、介護される方のコミュニケーションにロボットを利用するという取り組みです。開発例としては、以下のような点があります。

  • (株)レイトロン…介護向けコミュニケーションロボットChapitの開発
  • ソフトバンクロボティクス(株)…Pepperと高齢者と個人特性型の個別会話機能の補助事業実施

高齢者や介護を受ける人の日常生活全般が支援対象になる分野なので、活動を促す効果が期待できるでしょう。

まとめ

介護ロボットの発展は、高齢化社会で課題の多い日本の介護を支える存在です。介護ロボットポータルサイトの見守り・コミュニケーションでは定義が分かりやすく紹介されています。

介護施設や在宅介護で限界を感じている場合の心強いサポートになるでしょう。介護ロボットポータルサイトは、介護ロボットに興味を持つきっかけとなる魅力的な事業といえます。

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