今回は、【介護施設長の悩み4選】必ず共感できる管理者の課題をご紹介します。
【介護施設長の悩み4選】必ず共感できる管理者の課題とは?
①従業員にまつわる悩み
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職員採用が難しい
最近では、ハローワークでの採用がほとんどありません。有料紹介による職員採用は、コストが非常に高額となります。
紹介手数料の多くが年収の約30%で、紹介手数料が100万円を超えることもあります。新卒者採用も非常に厳しく、介護を志す学生が非常に少ないため採用が難しいです。
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職員への評価の付け方が難しい
介護職は数字で成果が表しにくい仕事です。そのため、どのように評価をしていくか(昇給や賞与、昇格など)は非常に厳しい職場です。
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職員のモチベーションが低い
現在は特養で働いていますが、以前の介護老人保健施設と比較すると職員のモチベーションが低く感じています。以前の職場では病院が併設していたので、学習会や勉強会も多くありました。
特養には専門職が少ないため、モチベーションが低いように感じています。また、向上心(学習欲や出世欲など)が低いのも介護現場の特徴かなと思っています。
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職場のコミュニケーションが上手くいかない
介護現場では、シフトで動くことが多く、毎日顔を合わせないことも多い。そのため、職員同士のコミュニケーションがうまくいかないことが多いです。
若い職員から年配の職員まで幅広い職員がいることもあり、コミュニケーションエラーに繋がっている面もある。インカムを上手に活用できれば、状況は改善できるかもしれません。
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職員の定着率が低い
介護職、看護職ともに引く手あまたな職種です。少しでも不満があればスグに転職していますことが多いです。職場の人間関係に不満を感じて辞めることも多いですし、若い女性の場合、結婚や妊娠して辞めるということも多いです。
②物品関係にまつわる悩み
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購入する物品の相場が適正なのかを調べるのが難しい
多くの場合、取引関係のある業者から物品を購入します。(オムツや福祉用具、消耗品など)手間を考えるとそのようが簡単なのですが、それが適正な価格なのかを評価するのが難しいと思っています。
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コストとクオリティー、安全のバランスをどのように取るか
コロナ禍において、コストとクオリティーのバランスをどのように取るか頭を悩ませます。病院などでは、衛生用品(グローブやマスク、防護服など)は、一人ごとに交換が原則と言われます、コストの厳しい介護施設では、コストと安全の線引をどのように取るか(どのタイミングで捨てるかなど)を考えるのが難しいです。
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福祉用具の入れ替え
現在勤務する特養は、開設より10年程度が経過しています。車いすやベッドなど、「まだ使えるけど傷んでいる」ものが増えています。買い替えるのか、直すのか、どのタイミングで入れ替えるかなどが課題です。
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利用者や職員の快適や安全と関係がないコストが多くかかる
入居定員100名の特養です。施設の大きさも大きいので、設備の劣化も目立ちます。直接、処遇に影響しない設備の修繕には頭を悩ましています。(具体的には、浄化槽の修繕や屋外外壁の修繕など)
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購入しても使っていない物品が多い
施設開設時にリフトを入れているにも関わらず全く使われている気配がありません。車いすなども倉庫に山ほど置いており、無駄になっています。年月が経つと入居者の介護度も変わるので仕方ないですが、もったいないと感じます。
③金銭関係にまつわる悩み
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光熱費の高騰が申告
これは介護施設に限った話しではありませんが、ガス代や電気代の高騰が深刻です。入居者さんの利用料金には転嫁できないので、施設の負担が増えています。
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将来的な修繕への積み立てが心配
介護施設は儲かりません。毎年の経営がやっとなので、将来的な積み立てが心配です。また、コロナなどの影響で物品の価格が高騰しており、消耗品などの価格高騰が深刻になっています。
さらに、協力病院や回診医へのコストが高いのも課題です。回診医師に払うコストが馬鹿になりません。
④情報関係にまつわる悩み
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介護報酬改定の情報が複雑
定期的に介護報酬改定が行われますが、「どこを見れば一目でわかる」という場所がなく、様々な情報を調べながら報酬改定に対応するのが非常に難しいです。
介護施設で利用できる補助金情報などを調べたがまとまって書いてある場所が見当たらないので、助成金情報などがあるとありがたいですね。
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LIFEへの対応
実は、まだLIFEに対応ができていません。どのようにすれば簡単にできるのかを知りたいです。そもそも、介護施設はあまり外部と関わることがなく、情報が入ってこない性質があります。最新の情報などがなかなか入ってこないと感じています。(経理や社会保険に対する最新の情報など)
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感染症対策にどのように取り組むか
感染症対策の情報は日々変わっていきます。インターネットなどを利用して情報収集を行っていますが、何が正しい情報なのかどれが最新の情報なのかを評価するのが難しいです。
地方の福祉用具販売店に勤務する、唯一の女性営業マン。施設の管理者さんと仲良くなるべく、麻雀にゴルフにバス釣りまで何でもこなす。本当の趣味は居酒屋めぐりだが、現在はコロナ禍の影響で自粛を強いられており、家のソファでマッコリを片手に韓ドラ鑑賞が唯一の楽しみ。