一般社団法人ダンス教育振興連盟JDACの「ダンス介護予防指導士」をご紹介

適度に身体を動かすことが健康に良いことは広く知られており、運動効果についてのさまざまな研究や運動プログラムの開発が進んでいます。児童の健やかな成長を促したり、成人の生活習慣病予防などの他に現在盛んに行われているのが介護予防のためのプログラムです。

今回は一般社団法人ダンス教育振興連盟JDACが手掛け、ダンスで高齢者の介護予防に取り組むダンス介護予防指導士をご紹介します。

一般社団法人ダンス教育振興連盟JDAC

JDACホームページより引用>

一般社団法人ダンス教育振興連盟JDACは、ダンスが2012年から学校教育に取り入れられることを踏まえ2011年に設立されました。ダンス文化の振興、ダンス教育指導者やインストラクターの育成、青少年の健全な教育及びダンサーの社会的地位向上を目的とし、多くの普及活動を行なっています。

設立10年を越え、活動は教育だけでなく、療育や介護予防の分野にも注力しています。

ダンス介護予防指導士

JDACホームページより引用>

ダンス介護予防指導士とは、ダンスを通して高齢者の社会生活に必要な機能やコミュニケーション能力の維持向上を促すことを目的とした資格です。ダンスの基本となるアイソレーションを用いた運動で脳や全身にはたらきかけ、日常機能の維持・改善、身体機能低下を図ります。アイソレーションとは、身体ひとつひとつの部分を独立させて動かすこと。可動域を広げ、バランス感覚を養うことができます。

楽しみながらダンスに取り組むことで、生きがいや新たな役割の創出につなげます。

ダンス介護予防指導士ができること

ダンス介護予防指導士とは、ダンス・介護両方の知識を持ち、ダンスを通して介護予防を行う技術を身に着け指導することができる人に認定される資格です。高齢者が介護を必要とするうちの40%は脳血管疾患が原因と言われています。身体に負担をかけすぎないよう適度に運動負荷を調整しながら、音楽に乗って動かすことで脳の運動野や体性感覚野を刺激し、血液や神経物質の流れを促進させます。

パフォーマンスとしてのダンスだけでなく、優れた運動効果と楽しくなるリズムの相乗効果を踏まえて高齢者へ指導していくことが役割と言えるでしょう。

ダンス介護予防指導士の活動フィールド

ダンス介護予防指導士が知識と技術を活かせる場所として、リハビリを目的としたデイサービスが挙げられます。他者との関わりや機能訓練によって健康機能を維持・改善する目的を持ったデイサービスは、ダンス介護予防指導士に適した環境と言えるでしょう。

その他にも地域での体操教室や、これから介護を学んでいく人たちに向けた指導も活動フィールドとして挙げられます。

ダンス介護予防指導士になるには

ダンス介護予防指導士の資格を取得するためには、まずダンスの基礎が身につくJDAC認定ダンス指導員の資格が必要です。その後ダンス介護予防指導士養成講座を受講し、更なる知識と技術を身に着けた上で、試験を受け合格した者がダンス介護予防指導士の資格を得ることができます。

講座には基礎的なダンストレーニングと高齢者の疾病知識、高齢者を取り巻く社会的制度まで幅広い内容が網羅されています。

楽しく続けられる運動の継続が身体機能維持向上のカギ

いかがでしたでしょうか。高齢者とダンス、一見相容れない要素にも見えますが、楽しみを持って人生を楽しむことは年齢に関係なく必要です。更には健康に直結することとなれば、指導する側もやりがいを持つことができるでしょう。

仲間と楽しく身体を動かすきっかけづくりに携わるダンス介護予防指導士は、今後も活動フィールドをますます拡大させていく資格のひとつと言えます。

気になる方はぜひJDACホームページから詳細を確認してみて下さい。

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