目次
施設の介護浴槽を買い替え・入替えるタイミングとは
1)製品の不具合
- 現在使用している介護浴槽が老朽化や経年劣化などの理由で故障してしまった。
2)人(利用者さんやスタッフ)の都合
- 利用者さんの身体状況に変化があり、現在使用している介護浴槽では入浴が困難になった。
- 職員の体制を変更したり、人材の確保が難しかったりすることで、人員を配置できない。
3)予算の都合
- 補助金の利用期間が迫っている。
- リースで使用している介護浴槽の契約が満了を迎える。
- その年の事業所の予算として申請している。
など、製品や人材、各事業者の予算などさまざまな要因が挙げられます。
介護浴槽の耐用年数とは
介護リフト・認知症はいかい防止用監視装置・特殊浴槽(特殊浴室)などは、一般的に耐用年数6年が適用されます。
参考例として、平成12年3月10日厚生労働省老人保険労働局老人福祉計画課長通達「指定介護老人福祉施設等に係る会計処理等の取扱いについて」で以下の記載があります。
引用:厚生労働省ホームページ
あくまで法定耐用年数であり、実際に使用できる年数とは異なります。
介護施設で入替えをする際の注意点とは
入替えを考えるタイミングにおいて、新たな介護浴槽を検討する施設管理者はとても多いです。入替えを検討する際には、以下のことに注意が必要です。
1)納期を明確にすること
「いつまでに入替えするべき」のか「いつまでに入替えたい」のかによって、導入計画が大きく変わってきます。
いつ故障になって動かなくなるかは、誰にも予想がつきません。故障してから入替えを検討するとなると、利用者さんが入浴不可になってしまいます。
施設管理者が「その時期までに入替えするべき」「故障してしまったから入替えよう」とメーカーに相談しても、すぐに新しい介護浴槽を納品できるとは限らないのです。
2)事前に計画し準備しておく
「介護浴槽は機械だから、いつ故障してもおかしくない」ということを念頭に置くことが重要です。
実際にすぐ故障するような介護浴槽をメーカーがオススメすることはありませんし、故障するような介護浴槽を開発・販売してはいないです。
しかし、いざ故障した時に困るのは、利用者さんであり、介助者であり、施設管理者なのです。
入替えを検討するタイミングは、介護浴槽を購入した時点からその後に起こり得る「入替えの要因」を想定し、急な入替えが必要になった時の対応を販売店の担当者と相談しておくべきです。
また販売店に全面的に頼るだけでなく、介護用品の展示会やショールームに足を運んで情報を収集しておくことが、いざという時に慌てず、最適のタイミングで入替えることにつながります。
事前に計画を立て、いざの入替えのために準備しておきましょう。
地方の福祉用具販売店に勤務する、唯一の女性営業マン。施設の管理者さんと仲良くなるべく、麻雀にゴルフにバス釣りまで何でもこなす。本当の趣味は居酒屋めぐりだが、現在はコロナ禍の影響で自粛を強いられており、家のソファでマッコリを片手に韓ドラ鑑賞が唯一の楽しみ。