今回は「【施設向け介護浴槽の種類】入浴方法5パターン」をご紹介します。
介護浴槽の導入に使える補助金や助成金の情報も豊富にございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
目次
施設向け介護浴槽の種類とは?
①寝位入浴(ストレッチャー浴槽)
【引用】株式会社メトス公式サイト
専用のストレッチャーで介護浴槽に連結し、利用者さんが寝たままの姿勢で入浴するタイプ。身体を起こすことが困難な方や座ったまま身体を洗うことが困難な方に向いています。
寝たままの状態で髪の毛や身体を洗ったり、湯船に使ったりできる反面、利用者さんが寝たままの姿を見られることに恥ずかしい思いをしストレスに感じることもあります。
②座位入浴(チェアー浴槽)
【引用】酒井医療株式会社公式サイト
専用のシャワーチェアや車椅子で浴槽内に入り、利用者さんが座ったままの姿勢で入浴するタイプ。座ることは可能だが、立ち上がる動作に介助が必要な方に向いています。
リフトが上下に可動するリフト浴とは違い、安定した姿勢で移動から入浴ができるため、利用者さんも安心感があります。
③シャワー入浴(シャワー浴槽)
【引用】株式会社アマノ公式サイト
言葉の通りシャワーで入浴するタイプ。座ることは可能だが、立ち上がっての動作に介助が必要な方に向いています。
浴槽内のシャワーチェアはリクライニング可能で、全身にくまなくシャワーが当たりますので、利用者さんは高い温浴効果が期待できます。
④リフト入浴(リフト浴槽)
【引用】株式会社フツラ公式サイト
個別浴槽にリフトを備え、利用者さんがリフトの座部に腰掛けリフトを昇降して入浴するタイプ。ひとりで立ち上がることは可能だが、歩行に介助が必要な方に向いています。
リフトは上下左右に可動しますので座位入浴より不安定さはありますが、利用者さんを安易に移動できるため介護スタッフの身体への負担も軽減できます。
⑤個別入浴(個別浴槽)
【引用】オージー技研株式会社公式サイト
住み慣れた自宅の浴槽に近い形で、利用者さんが座った姿勢で入浴するタイプ。ひとりで歩行が可能だが、入浴動作に不安がある方に向いています。
家庭浴槽に近いので、利用者さんの残存機能の活用や介護スタッフの負担軽減につながります。また在宅復帰した際も自身で入浴ができるよう練習も兼ねられます。
介護浴槽を選ぶ際のポイント
①想定する利用者さんが使えそうか?
「導入後、思っていたより利用者さんが入浴できなかった」ということがあります。導入前に、対象となる利用者さんの身体状況の想定を行いましょう!
②入浴介護に取れるスペースがどのくらいあるのか?
浴室内の広さによっては、介護浴槽自体が入り切らない、介助するスペースが狭く窮屈に感じるということがあります。
導入前に、浴槽の大きさと介護スタッフが安全に介助ができるスペースか想定を行いましょう!(その際は入浴介助にかかる入浴工程の一連の流れをすべて想定しましょう)
③解決したい課題を整理しましょう!
上記ポイント以外に、設備条件や予算など検討するべき要素はさまざま。全ての条件をクリアすることが困難な場合も考えられます。
そのような時は「介護浴槽を導入することで解決したい課題が何か」を整理し、優先順位をつけることが大切です。
また施設管理者だけで決めず、実際に入浴介助を行う介護スタッフとも入念に協議をし、より良い介護浴槽を導入しましょう!
地方の福祉用具販売店に勤務する、唯一の女性営業マン。施設の管理者さんと仲良くなるべく、麻雀にゴルフにバス釣りまで何でもこなす。本当の趣味は居酒屋めぐりだが、現在はコロナ禍の影響で自粛を強いられており、家のソファでマッコリを片手に韓ドラ鑑賞が唯一の楽しみ。