ピースウィンズ・ジャパン
<ピースウィンズ・ジャパンホームページより引用>
ピースウィンズ・ジャパンは、「必要な人々に、必要な支援を」を行動指針として活動している日本発のNGO(非政府組織)です。1996年に設立されて以来、世界36カ国で活動を続けています。
紛争や自然災害があれば、水・テント・食糧などをいち早く現地に届ける取り組みをしています。世界だけでなく、日本の社会問題にも積極的に取り組んできました。
2011年の東日本大震災では、いち早く宮城県を拠点にした緊急支援を行ったことでも知られています。「海外人道支援」や「災害支援」、「保護犬事業」、「地域再生事業」を活動の4つの柱にしてきました。
今後もピースウィンズ・ジャパンは、ソーシャルイノベーション・プラットフォームとして社会課題の解決に真正面から取り組むことでしょう。
ピースウィンズ・ジャパンの取り組みとは
<ピースウィンズ・ジャパンホームページより引用>
ピースウィンズ・ジャパンは国内外で様々な取り組みをしていますが、今回は福祉の分野での取り組みについてご紹介していきます。ピースウィンズ・ジャパンでは、福祉施設向けに新型コロナウイルス対策のサポートを行ってきました。
個別相談会
ピースウィンズ・ジャパンでは、福祉施設を対象とした個別相談会を数多く実施してきました。個別相談会では、コロナ対策に詳しい大江医師が介護施設の状況を聞きながら、オーダーメイドで解決策の提案をしてきました。
一口に介護施設のコロナ対策といっても、利用者の活動の様子や建物の構造などで異なるものです。個別相談会で悩みが解決されたという施設も少なくありません。
AIチャットボット(自動返答システム)の活用
AIチャットボット(自動返答システム)を活用したピースウィンズ・ジャパンの取り組みとは、新型コロナウイルス対策についての疑問や質問をキーワードで選択したり、入力したりすることで答えてくれるというものです。
ピースウィンズ・ジャパンでは、災害人道医療支援会(HuMA)と協力してオンライン研修会を開いてきました。その際に多かった質問や相談、PWJ医師が良いと判断したウェブ記事、資料などの情報などがまとめられていました。
AIが質問に対する最適な回答を表示するので、慌ただしい福祉の現場でも大いに役立ちました。利用は2021年10月31日で終了しましたが、多くの施設で役立てられてきました。
感染予防物資提供支援
ピースウィンズ・ジャパンは、高齢者施設に積極的に感染予防物資提供支援を行っています。感染者の多い都心部を中心に1100以上の高齢者施設にマスクやビニールガウンや手袋などを提供してきました。
ピースウィンズ・ジャパンが物資の提供を始めた際は、ビニールガウンやプラスチック手袋は品薄状態が続いていました。そのため施設職員は不安を抱えたまま、介護を続けていました。
高齢者は重症化しやすく、対応に困っていた施設もあったことでしょう。ピースウィンズ・ジャパンの感染予防物資提供支援によって、多くの命が救われたと考えられます。
まとめ
高齢者施設では、感染症の流行には特に気を付けなければなりません。しかしどのように対策をすればいいのかは個々の介護施設によって異なるものです。質問したいと考えていても、機会がなかったり、多忙だったりと断念していた施設もあることでしょう。
そんな中でピースウィンズ・ジャパンの取り組みは、介護施設の大きな支えになったと考えられます。物資の提供や個別の相談会など、施設が本当に必要としていた支援を提供したのではないでしょうか。
今後もピースウィンズ・ジャパンの取り組みに注目したいと思います。
介護施設での勤務歴8年目の通称「カリスマ介護士」。卓抜した介護技術はもとより、看護師からも一目置かれる医療知識も兼ね備える。マネジャーへの昇格を頑なに拒み、あくまでも現場のケアにこだわる。最近は企業からの協力依頼が引っ切り無しにあるため、理事長や施設長から妬まれているのが玉に瑕。