【介護施設の食事】給食委託や冷凍宅配の業者や費用とは?

【介護施設の食事】給食委託や冷凍宅配の業者や費用とは?

2021年9月24日

今回は、【介護施設の食事】給食委託や冷凍宅配の業者や費用をご紹介します。

現役の管理栄養士
現役の管理栄養士
こんにちは、私は福祉施設で管理栄養士をしております。介護施設の食事を①自前調理②給食委託③冷凍食材の3点からお伝えします。費用のご相談やお見積りのご依頼がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

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【介護施設の食事】給食委託や冷凍宅配の業者や費用とは?

私が管理栄養士として働いている介護施設では、10年前まで直営で献立作成、発注、調理まで全て行っていましたが、介護報酬制度や規定の変更に伴う業務量の増加で、現在は給食会社に業務を委託しています。

ぜひ、介護施設の食事担当者からのアドバイスを参考にして頂ければと思います。

 

介護施設の食事3パターンの長所・短所

介護施設で食事の提供方法は、大きく3パターンに分かれます。

  1. 施設で自前調理(献立作成、発注、調理を行う)
  2. 給食業者に委託する
  3. 調理済み冷凍食材を購入する

これらの食事パターンは、それぞれ長所と短所があり、施設の長所や運営方法にあったものを選ぶのが適当です。

 

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①施設で自前調理

自前調理の長所

施設で自前調理の長所は、入所者のニーズに合わせた食事を提供しやすいことです。

管理栄養士は食事提供だけでなく、毎日施設利用者と接しながら、体調や栄養状態を把握しています。そのため、施設利用者の小さな変化を見逃さず、都度対応することができるため、よりニーズに合った食事を提供できるのです。

給食会社に委託する場合でも、変更は可能ですが、細かな対応や内容を大きく変える際は、委託依頼時の契約内容を変更しなければならない可能性もあり、都度対応が難しいことが多く、より施設利用者に寄り添った食事を提供指定場合は、自前調理での提供が適していると言えます。

自前調理の短所

短所は、管理栄養士・栄養士の業務負担が大きいということが挙げられます。

介護施設では、栄養アセスメントや計画書の作成、施設利用者やそのご家族とコミュニケーションをとり、栄養面を考慮した健康増進・維持に務め、施設生活を充実できるようにサポートしなければなりません。

その業務に加え、献立作成や調理などを行うとなると、業務負担は大きくなり、必置義務以上の管理栄養士・栄養士が必要になると思います。

実際、私の施設でも、夕方まで食事準備や提供に追われ、給食業務が終わってから、やっと栄養アセスメントや計画書などの入力業務を行うことができ、残業も多苦なり、心身ともに負担が大きかったです。

②給食業者に委託

給食業者の長所

給食業者に委託する長所は、献立作成や発注、調理を専門業者に委託することにより、業務負担軽減と品質を一定にし、衛生管理を向上させることができます。

業務を委託することで、先ほど挙げた自前調理時の短所を解決してくれるため、管理栄養士や栄養士が施設利用者と関われる時間が増えて、体調や栄養管理の把握がしやすくなります。

また、給食会社では、献立や衛生管理のマニュアルが作られており、調理に携わる調理師も経験豊富な人が多いです。そのため、味や品質に関しては特に心配もなく、安心して任せることができます。

給食会社では独自の卸業者を利用しているところが多く、一般ルート(スーパーや近所の八百屋など)では納品できないような業務用商品なども使用してくれることも多くあります。

給食業者の短所

短所は、契約以降の変更が難しいということです。

例えば、「昼食のおかずを1品増やして欲しい」「15時に提供しているおやつの質をもう少し上げたい」という場合、契約時の費用よりも高くなる場合は、再度契約し直すなど、会社間でのやりとりが必要となり、時間と手間がかかります。

また、給食会社内では異動があることが多く、配属された人によっては食事の味や品質が一定でない場合があるので、慣れるまでは味見などの確認作業が必要になります。何度も異動がある場合は、配属された人と信頼関係を作る手間も挙げられます。

③調理済み冷凍食材の宅配

冷凍食材の長所

調理済み冷凍食材を手配する長所は、人件費を大幅に削減できることです。

朝食から夕食まで、調理する必要がなく、必要最低限の人数で業務ができるので、人件費カットが期待できます。また、冷凍食材のため、必要な時に必要な分だけ使用すればよく、廃棄がほぼ出ないのも大きな長所です。

冷凍食材の短所

短所は、食材のコストが高いという点です。

調理済みのものはそれまでに人件費や材料などがかかっており、同じものを自前で作るよりも価格はやや高いです。そのため、施設利用者が多い施設では、返って人件費よりも高くなってしまう可能性もあります。

また、普段から冷凍食材を食べていると、「味に飽きた」と感じる人も出てきます。

選べるレパートリーにも限りがある場合が多く、365日朝昼晩提供している施設にはおすすめしないパターンです。私の施設では、出勤が難しい年末年始や、外部で診察が入っていて規定の時間外で食事を提供する場合に利用しています。

 

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【給食業者】費用や配送のタイミングは?

給食会社によって様々ですが、多くの場合「管理費制」か「単価制」のどちらかで契約することが多いです。

「管理費制」とは、月々の支払額を一額にし、その中に食材費や管理費、人件費などを含む方法です。施設利用者の人数や1食分の食費に大きな変動がない場合は、「管理費制」の方が予算も立てやすいです。

「単価制」とは、食材費や管理費、人件費などを1食分当りで設定し、提供数をかけて計算する方法です。施設利用者の人数が変動しやすい場合は、実際に提供した分のみ払えば良い「単価制」の方が適当であるという声も多いです。

給食会社の費用については、会社によって様々で、実際に問い合わせて相談しないとわかりません。委託する食事の形態や内容、要望によって、導入時に必要となる費用は全く変わってきます。

また、配送のタイミングについても、特に規定はなく、多くの場合は委託側に合わせて配送することが可能です。

例えば、「昼食の提供は11時半まで、下膳は食事をゆっくりとられる方が多いので13時頃でお願いします」と言えば、希望に合わせて提供と下膳を行ってくれます。

納品についても、施設に配送車が来るときに都合の悪い時間がある場合、事前に伝えておけばその時間たは避けて配送してくれます。

株式会社LEOC

「株式会社LEOCホームページから引用」

会社名 株式会社 LEOC
本社住所 東京都千代田区大手町1丁目1番3号 大手センタービル16階
電話番号 03-5220-8550
ホームページ https://www.leoc-j.com/

関東圏を中心に展開しており、全国で約1,000件もの福祉施設で食事を提供している給食会社です。

30年以上蓄積したデータを数字化して、入居者様の健康状態、身体能力、嗜好傾向に合ったメニューを提供しており、行事食以外にも入居者様も参加できる手打ちそばや、目の前で作りたてを提供する天ぷら・握り寿司実演などのイベントも定期的に行い、施設利用者の満足度もとても高いです。

また、株式会社LEOCは福祉施設だけでなく、一般企業内食堂や、ホテルなどでも委託されており、凄腕シェフによって有名ホテルやレストランなどとのコラボメニューも開発されています。常に新鮮で刺激の食事を楽しめて、施設利用者の食事へのマンネリ化もないでしょう。

株式会社アルス

株式会社アルスホームページから引用」

会社名 株式会社アルス
本社住所 東京都大田区蒲田3丁目23番8号 蒲田ビル11階
電話番号 03-5714-0511
ホームページ http://alss.co.jp/

福祉施設を中心に展開している給食会社です。そのため、介護施設の食事に強く、委託先の施設利用者の特色や要望に合わせて食事の提供をしてくれます。

調理師の手作りを基本に、オリジナル完全調理済み冷凍食品を合わせた、安全・安心な食事を提供する「アルス “ハイブリッド”給食システム」があり、味と人事費用コストを削減しながら、給食会社の短所である「異動によって味が変わってしまった」を解決してくれます。

また、行事の際には、食事だけでなくアットホームな雰囲気づくりにも力を入れることで、施設に活気と彩を与え、施設利用者への良い刺激も与えてくれるでしょう。

 

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【冷凍宅配業者】費用や配送のタイミングは?

最近は、介護施設や老人ホームに対応した福祉施設向けの冷凍宅配業者が多くあります。

これらの業者は、福祉施設ならではの「食事のマンネリ化」や「食事の柔らかさや形態」という悩みについても対応されているため、高齢者へも安心して食事を提供することができます。

選ぶ業者によってはコストも低めで、人件費がかからない分、返って利益が大きくなる事もあります。福祉施設向けの冷凍宅配業者は、宅配のタイミングも融通が効きやすく、納品もしやすいものが多いです。

たくさんの冷凍宅配業者の中でも、特におすすめの業者は以下の2社です。

らくらく御膳(3食630円)

 「アイサービス株式会社ホームページから引用」

会社名 アイサービス株式会社
本社住所 広島県尾道市美ノ郷町本郷1-123
電話番号 0848-40-0112
ホームページ https://ai-service.jp/

らくらく御膳は冷凍食材を解凍、または湯煎して盛り付けるだけの冷凍食品パックで、1人1時間に30~50食の準備が可能です。

食材費は3食(朝昼晩)で630円と、冷凍食品なのにとってもリーズナブルなので、50名1ヶ月3食当り約95万円〜契約することができます。人件費とコストを同時に削減できるのは大きな長所ですね。

配送のタイミングは、1週間分を「火曜日」と「金曜日」の2回に分けて、委託先の都合の良い時間帯に配送しています。毎日配送がないので、納品に時間を取られないのが良いという声も多いです。

「ワーファリン服用で納豆が食べられない」「アレルギーで乳製品が禁止されている」など、高齢者に多い持病や服薬によって禁止されている食材という人にも対応できるのも大きな長所です。

賞味期限は製造日から1年間あり、使い切れなかったものは、非常食として利用することができます。また、こちらの冷凍宅配業者も管理栄養士がメニュー監修しており、栄養バランスもよく、カロリー計算の必要もありません。

 

SOMPOケアフーズ(3食1,020円)

 「SOMPOケアフーズ株式会社ホームページから引用」

会社名 SOMPOケアフーズ株式会社
本社住所 東京都品川区東品川4-12-8 品川シーサイドイーストタワー
電話番号 03-5715-1755
ホームページ https://www.sompocarefoods.com/

SOMPOケアフーズが提案する、介護者向け食事宅配サービスです。自然解凍・湯せん・スチームコンベクションなどで簡単に食事の準備ができ、委託側の予算や希望にあわせて、メニューをカスタマイズもできます。

栄養バランスを考えた主菜1品・副菜2品のセットで、25種類のレパートリーから選べるセットは3食当り1,020円(税込)とリーズナブル。50名1ヶ月3食当り153万円〜契約することができます。また、全国一律1,370円(税込)で、合計金額が5,500円(税込)以上で送料無料になります。

メニューや献立は、毎月管理栄養士によって栄養バランスを考慮して作成されており、事前に提供栄養量や塩分などを伝えておくと、それに合わせたメニューを作成してくれます。

内容は介護者向けならではの、普通食〜ミキサー食(ソフト食)まであり、施設利用者の食事形態に合わせて選べます。また、完全調理済みのものを冷凍パックにして配送してくれ、食材に直接手を触れていないので衛生面でも安心です。

配送のタイミングは「指定なし」「午前中(12時まで)」「14〜16時 」「16〜18時」「18〜20時」「19〜21時」から都合の良い時間を選べ、Webから注文が可能です。

「まずは食べてみたい」という人のために、公式サイトから「無料試食セット」も利用できるので、悩んでいる人は是非注文してみてください。

 

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今回のまとめ

今回は、介護施設での食事パターン、給食会社と冷凍宅配業社についてご紹介しました。食事の提供方法は様々で、施設の形態やニーズに合わせたものを選ぶことで、業務負担軽減や作業効率が上がるだけでなく、廃棄ロスや人件費なども削減することができます。

とはいえ、皆様が食事の提供方法を選ぶ上で一番大切だと思っていることは、「施設利用者が満足できて、いつまでも健康でいてくれる食事」だと思います。本記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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